アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
志賀高原の池や湿原の花
2022年06月17日
志賀高原
中部地方環境事務所
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
池と湿原の景色は志賀高原の魅力の一つです。この時期に池や湿原で見られる花を紹介します。
■田ノ原(たのはら)湿原
田ノ原湿原では、ワタスゲの綿毛が間もなく見頃になりそうです。6月17日の時点では、綿毛がまだあまり汚れていないものや、綿毛が出始めたものなどが見られました。
<ワタスゲの写真撮影に来られている方は、昨年より1週間遅く来たが、思っていたよりも咲いていないとのことでした。右下のピンク色の花はヒメシャクナゲ。中央奥の笠ヶ岳は雲で隠れています。>
田ノ原湿原のレンゲツツジは、開花しているものはわずかでした。見頃はまだもう少し先のようです。そのほかに、駐車スペースから湿原までの歩道沿いには、ツマトリソウの花などが見られました。
田ノ原湿原は国道292号沿いにあり、国道沿いの駐車スペースに車を止めることができます。
また、先日紹介した自然探勝コースの見所の一つです。
■四十八池(しじゅうはちいけ)湿原
標高約1,880mにある四十八池湿原では、ミズバショウが見頃の終盤でした。苞(ほう)はまだ白いですが、花茎がだいぶ大きくなっていました。
<池塘(ちとう)の縁などに白く見えるのがミズバショウ。奥に志賀山。木道は経年劣化により傷んでいるところがあります。足を引っかけたりしないように注意してご通行ください。>
<ヒメタケシマラン。硯川からの道中では、ほかにコミヤマカタバミ、イワナシなどの花が見られました。>
■蓮池(はすいけ)や一沼(いちぬま)では、池のほとりなどでレンゲツツジが見頃です。
<一沼のレンゲツツジ。6月10日撮影>
<蓮池のレンゲツツジ。6月13日撮影。>
■新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご旅行にあたっては、出発前後の健康観察をしていただくようお願いします。また、旅行中も「密」の回避、周りの人と距離を確保できない場面でのマスク着用など、基本的な感染対策をお願いします。