アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
志賀高原の自然探勝コース
2022年05月31日
志賀高原
中部地方環境事務所
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
さて、5月30日、志賀高原のトレッキングコースの一つである「自然探勝コース」を歩きました。
今回歩いた木戸池(きどいけ)から蓮池(はすいけ)までの区間は、歩行時間は約2時間、起終点の標高差は約140mで、木戸池から歩く場合は下り基調になる遊歩道です。
この遊歩道は、国道292号を縫うように通っているので、全区間の歩行でなくても、一部分だけを歩くこともできます。
また、いわゆる運動靴で歩くことができます。
<地理院タイルに自然探勝コースの路線図などを追記して掲載>
この遊歩道は、夏期などに団体で利用されることが多いコースです。今回は2組3名の利用者を見かけました。
歩道の状況は、木道の破損など通行の支障になるものは特に見られませんでした。
では、歩道沿いの写真です。すべて5月30日に撮影したものです。
<木戸池。奥に見える山は笠ヶ岳(かさがたけ)。地域では「かさだけ」と呼ぶことが多い。山の形はこの辺りからは釣り鐘型に見えます。>
<田ノ原湿原は木道で通過します。ワタスゲの花が咲いていました。>
<常緑針葉樹林の林床で溶岩がゴロゴロしている所では残雪が見られました。風穴のように石の隙間から周りよりも相対的に冷たい風が吹き出しているのかもしれません。>
<スキー場を通る区間からは、遠くに妙高戸隠連山国立公園の山々を見ることができました。ニッコウキスゲの見頃は6月下旬くらいからです。>
<アズマイチゲ(左)、コミヤマカタバミ(右)>
木に咲く花では、オオカメノキ、タカネザクラ、ツリバナ、カエデの仲間、ムラサキヤシオツツジ、ヤナギの仲間などが見られました。
この歩道は、木戸池から蓮池まで歩くと、池、湿原、針葉樹林、落葉樹林、スキー場の草地などいろいろな風景の中を歩くことができます。どうぞお出かけください。
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