アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
「ねずこ」の木
2020年12月18日こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
日本での映画の興行収入を塗り替えている映画の登場人物に「ねずこ」がいます。
この読みと同じ「ネズコ」と呼ばれる木を紹介します。
ネズコは「クロベ」と呼ばれる木の別名です。針葉樹のヒノキの仲間で、冬になっても緑の葉が残ります(常緑針葉樹)。分布は主に本州北部です。また、神社などでは大きな木となり、天然記念物に指定されているものもあります。
さて、今回紹介するネズコは、志賀高原に近い長野県木島平(きじまだいら)村の国立公園内にある「巨大ネズコ」です。10年ほど前に発見されたもので、樹齢1000年以上と推定されています。
10月29日に紹介した、高山植物等保護強化パトロールの際に、この木を見てきました。
<中央に立っている人と比べると大きさを実感できると思います。幹回りは10.92m、樹高は23.5mだそうです。10月27日撮影。>
<この木の前に10人くらいが立って記念写真を撮れるような大きさです。案内してくださった方によると、幹の周囲が丸くなく、この写真の中央がへこんでいるのは古い株が朽ちてできたものだろうとのこと。10月27日撮影。>
なお、巨大ネズコは一般の方の到達が難しい、登山道を外れた山の中に生育しているため、生育場所は伏せます。
また、巨大ネズコのあるカヤの平高原へのアクセス道路は5月中旬(予定)まで冬期通行止めです。
<14日(月)から降雪が続いています。気を付けてお出かけください。志賀高原では、雪は国立公園の利用に必要な資源です。12月17日撮影。>
■上信越高原国立公園公式インスタグラム
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