こんにちは。 白山自然保護官事務所がある白山市白峰は、今日は朝から蒸し暑いです。 白山もかなり雪が減ってきましたが、それでもまだまだ雪があります。
(白山 御前峰からの別山。6月15日撮影) ※まだ夏山シーズンではありませんのでアイゼン等の装備が必要です。ご注意ください!
ところで、みなさんは国立公園の「PV」ってご存知ですか? プロモーションビデオ?パブリックビューイング? いえいえ、どちらでもありません。 ずばり「パークボランティア(Park Volunteer)」の略です! 5月24日の記事でパークボランティアの活動を私は何気なく紹介してしまいましたが、「そもそもパークボランティアって何だろう?」と思った方もいたのではないでしょうか。
パークボランティアとは国立公園で自然観察会等の解説や美化清掃、登山道の簡単な修繕などの活動をボランティアで行う人のことで、全国26箇所の国立公園でなんと1500人以上が活躍しています!(平成24年のデータ。詳しくは環境省ホームページのパークボランティアのページをご覧ください。)
白山国立公園にもパークボランティアがいて定期的に活動を行っており、6月10日にも夏山シーズンに向けた準備のための活動がありました。 この日は降水確率70%というテンションの下がる予報でしたが、白山大好きなパークボランティアの皆さんは張り切って活動してくださいましたよ! 作業は「看板の設置」と「甚之助避難小屋の清掃」等だったため、看板やインパクトドライバー、シャベル、ほうき、トイレ用ブラシ、掃除用の水など様々な装備を担いで出発しました。 (作業に向かうパークボランティアの頼もしい背中。6月10日撮影) 石川県白山市側から白山へ登る砂防新道の途中には、登り専用道と下り専用道が設定されているため、夏山シーズン前に登山者の方が間違えないように看板を設置しています。
(看板の設置。6月10日撮影) 毎年活動しているパークボランティアの皆さんは慣れたもので、素早く看板を設置していきます。うかうかしていると写真を撮りそこなうほど...。 看板の設置が終わると標高1,970m付近にある甚之助避難小屋に登り、小屋と冬期トイレの清掃・整頓に取りかかりました。
(薄暗い小屋の中でもテキパキと作業を進めます。) 作業はあっという間に終わり、小屋もトイレもきれいになりました。
白山には、パークボランティアの皆さんを含めて白山を愛してやまない人が本当にたくさんいて、それぞれ深い想いをもって活動されています。白山のことを全く知らずにこの地にやってきた私ですが、新しい場所を訪れるたびに「白山大好き」という方の気持ちがわかっていきます。 白山をまだ訪れたことのない方も、もう訪れたことがあるという方も、今年の夏はまだ知らぬ白山の魅力を見つけに来てみませんか?
※パークボランティアの募集は定期的にあるわけではありません。増員が必要な場合等に限られています。
|