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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

藤前干潟の大掃除

2014年12月20日
名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

気付けば師走に入り、今年も残すところ10日余りとなりました。

これから年賀状を書いたり、大掃除に励んだりする方も

多いのではないでしょうか。


さて、少し前の話ですが、藤前干潟の鳥獣保護区内にある日光川の河岸で、

12月2日に「大掃除」が行われました。


今回、ごみの撤去を行った場所は、すぐ脇に車を停めることができるため、

冷蔵庫やテレビ、タイヤ、一斗缶、ふとんなどの

不法投棄ごみが多かった2箇所です。

【不法投棄されたごみ】

【不法投棄されたごみ】


12月2日は、愛知県産業廃棄物協会、愛知県、名古屋市、

中部地方環境事務所が協力してこれらのごみを撤去しました。

【約70人がごみの撤去に汗を流しました】


人の手でごみを拾い、大きな袋に入れた後、

重機で袋ごとトラックに乗せるという方法でごみは撤去されました。

【ペットボトルなどの細かなごみも多くありました】


この作業で活躍したのが、何といっても、愛知県産業廃棄物協会さんからの

多くの参加者と重機のついたトラックです。

多くの人の手と重機のおかげで堤防下にある大量のごみは

みるみるうちになくなり、河岸はきれいになっていきました。

【次々とつり上げられていったごみの袋】


当日は強風が吹くとても寒い日でしたが、

ごみの撤去作業に参加された皆さん、本当にありがとうございました。

気持ち良く年を越せそうです。


しかし、残念ながら、ごみとの戦いはこれで終わったわけではありません。

今回のごみ撤去作業で全てのごみを拾いきれたわけではなく、

今後、新たなごみが不法投棄されたり、漂着することもあります。

これからも関係機関が協力して不法投棄の監視をするとともに

今回のようなごみ撤去作業の取組を続けていく予定です。

(今回の取組は平成22年11月に引き続き2回目の撤去作業でした。)


中部地方環境事務所(名古屋自然保護官事務所)も、

来年もこの場所をはじめとする藤前干潟鳥獣保護区全体を見守り、

ごみ問題に関する普及啓発を含めた保全への取組みを行っていきます。