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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

“10周年”記念式典

2012年12月04日
名古屋
気づけば、早いもので師走に入りました。
随分冷え込むようになり、名古屋自然保護官事務所では
昨日からペレットストーブをつけています。

【間伐材を原料に用いたペレットを使用中のストーブ】

さて、既に少し前のことになりましたが、
藤前干潟は今年の11月18日でラムサール条約に登録されて、“10周年”となりました。
先に上野ARが報告している通り、これに合わせて11月17日・18日に
「藤前干潟ふれあいデー2012」が開催され、様々なイベントが催されました。

その中でも、17日の午後に執り行われた「ラムサール条約登録10周年記念式典」の
様子を今回はご紹介します。

当日はあいにくの雨で、屋外に設置したステージでは式典が行えず、
稲永ビジターセンター1階の研修室で行ったため、少々手狭で、
報道取材の方などは会場に入りきらず、部屋の外に溢れた状態になっていました。

【稲永ビジターセンターで行われた記念式典】

式典は、藤前干潟ふれあいデー実行委員会委員長の開式の辞の後、
環境省自然環境局野生生物課課長、愛知県知事、名古屋市長より挨拶がありました。

【環境省自然環境局野生生物課課長の挨拶】

その後、愛知県議会議員、名古屋市総務環境委員長、
NGOであるラムサールセンターの事務局長から祝辞をいただきました。

そして、最後に環境省中部地方環境事務所長から、
この10年間に藤前干潟の保全と活用に尽力いただいた保全活動功労者の方々に
感謝状を贈呈しました。

【名古屋市立南陽東中学校生徒会の生徒さんへの感謝状の贈呈】

保全活動功労者は、藤前干潟のごみ清掃活動、生き物や環境の調査・研究、普及啓発活動など、
様々な分野で継続的に活動されてきた方ばかりです。
■保全活動功労者の皆さん(2個人・5団体)■
犬飼一夫氏(元漁師)
八木明彦氏(愛知工業大学特任教授)
特定非営利活動法人 藤前干潟を守る会
名古屋市立南陽東中学校生徒会
名古屋鳥類調査会
藤前干潟クリーン大作戦実行委員会
みなと川まちづくりを考える会

功労者を代表して特定非営利活動法人 藤前干潟を守る会の理事長から
お言葉を頂戴し、式典はつつがなく閉式しました。


今回、10周年記念式典という藤前干潟の大きな節目に立ち会うことができ、
式典に出席、参加、協力をいただいた方や、功労者として表彰された方を始めとして、
非常に多くの人が今まで、そして今も藤前干潟に関わっていることを
改めて強く認識することができました。

また、藤前干潟を守る会の亀井理事長もおっしゃっていましたが、
10周年はゴールではなく、通過点です。
未来へ藤前干潟を繋げていくために、人の繋がりがさらに重要になっていきます。
これからもたくさんの方が藤前干潟に関心を持ち、関わっていってくれると良いと
心から思います。


【11月18日に稲永ビジターセンターから臨んだ風景】


~藤前干潟 ラムサール条約登録10周年スローガン~
つなげよう藤前の環、広げよう未来へ。
みんなで作る人と生きものの絆。