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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

「藤前干潟の日」まであと1ヶ月

2012年10月18日
名古屋
10月も半ばを過ぎ、朝晩は大分冷え込むようになってきました。
藤前干潟のヨシも穂が大きく開き、葉や茎の色がかなり色あせてきています。

【たなびくヨシの穂】

今、藤前干潟にはコガモに始まり、ヒドリガモ、オナガガモ、スズガモなど
たくさんのカモたちが続々と渡ってきています。

【庄内川に飛来したカモたち】

でも、今はまだ、カモたちはみんな同じような地味な色をしています。
カモのオスたちは冬の繁殖期には、鮮やかな色の羽になりますが、今は衣替えの真っ最中。
カモの群れをよく見ると、まだら模様のカモたちがあちらこちらにいました。


【上の写真は10月15日にみかけた換羽中のヒドリガモのオス。もう少しすると下のようなきれいな姿になります。】


【同じく10月15日のマガモのオス。頭の色が青くなり始めています。】

きれいなカモたちに会えるのはもう少し時間がかかりそうですが、
春以来、カモたちと再会を果たせて嬉しい気持ちです。


さて、今日からちょうど1ヶ月後の11月18日は、「藤前干潟の日」です。
2002年11月18日に、スペイン・バレンシアで行われた
ラムサール条約第8回締約国会議にて藤前干潟はラムサール条約に登録されました。
これによって、藤前干潟は国際的に重要な湿地であるということが正式に認められたのです。

【ラムサール条約の登録証】

それから、間もなく10年が経とうとしています。
藤前干潟が保全され、ラムサール条約に登録されるまで、
そして、登録されてからの10年の間には、本当に様々な方々が関わってきています。

今回、名古屋自然保護官事務所では、10周年を迎えるのに当たり、
藤前干潟の保全や普及啓発に関わって来られた数人の方にお話を伺いました。
藤前干潟の野鳥を長年調査されてきた方、
漂着ごみの清掃活動に尽力されている方、
かつて名古屋港周辺で漁をしていた元漁師の方など・・・。
実際に活動を続けられて来た方のお話を直接聞いて、本当に勉強になることばかりでした。

そこで今後のアクティブ・レンジャー日記で、数回に渡り、
【10周年記念 藤前干潟を未来に繋ぐ人々】と題して
今回、お話を伺った方々の活動や思いを紹介していきたいと思います。
今後のアクティブ・レンジャー日記もぜひチェックしていただければ嬉しいです。


また、今年の11月17日と18日(藤前干潟の日)には、先の日記でご案内しているように
「藤前干潟ふれあいデー2012」が開催されます。
このイベントにたくさんの方に来ていただき、楽しんでもらうとともに、
改めて藤前干潟の魅力や保全された歴史、生き物、
そして今後の藤前干潟について考えてもらうきっかけとなる日になれば良いと思っています。
ぜひ、藤前干潟ふれあいデーにお越しください!



【昨年の藤前干潟ふれあいデーの様子】


~藤前干潟は2012年11月18日でラムサール条約登録10周年を迎えます~