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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

志賀高原の四十八池湿原

2025年05月19日
志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

冬期閉鎖が続いていた国道292号の草津町の天狗山ゲートと万座三差路の区間では、5月22日から全面通行止めが解除されます。(当面、片側交互通行、午前8時~午後5時まで)。詳細は群馬県のページをご覧ください。早朝夜間のう回路の情報もあります。
う回路の経由地となる群馬県嬬恋村の万座地区には日帰り温泉や環境省の施設「万座しぜん情報館」があります。どうぞお立ち寄りください。
・群馬県報道提供資料<https://www.pref.gunma.jp/site/houdou/703154.html>
・万座しぜん情報館では5月25日までアクティブ・レンジャー写真展を開催中です。入場無料、火曜日休館です。<https://www.manzanc.jp/>


では本題です。
志賀高原の四十八池(しじゅうはちいけ)湿原の近くには環境省が整備したトイレがあります。5月13日はこのトイレの雪解け後の状況を確認しました。結果は外観の異常や水漏れといった開所に支障となる問題はみられませんでした。6月下旬に開所予定です。

四十八池湿原に向かう歩道の状況です。
今回は四十八池湿原の最寄りバス停である「ほたる温泉(硯川)」を起点に四十八池湿原までを往復するコースを歩きました。
通称「池めぐりコース」と呼ばれているコースの一部です。

■硯川から前山山頂まで
雪はほとんどありません。
5月は硯川と前山山頂を結ぶリフトの営業前なので、前山山頂までは廃止されたスキー場のゲレンデを歩きます。硯川と前山山頂の標高差は約100mです。
前山山頂からは周辺の山々を見渡すことができます。下の写真は横手山方面です。まだ営業中のゲレンデでは雪が帯状に見えます。
前山山頂から横手山を望む 

■前山山頂から四十八池湿原まで
ほぼ全区間にわたって雪が豊富にあるので慣れていない方の利用は難しいと感じました。

下の写真のように傾斜が緩やかで雪が一面にあると慣れていない方には進む方向を探すのが難しいと思います。
池めぐりコースの積雪 

また、下の写真では中央奥に向かって夏に利用する道があります。傾斜が急なので専用の装備が必要です。
i池めぐりコースの積雪 

四十八池湿原です。面積の半分程度は雪が解けていました。木道も区間の8割程度は通行できました。木道または雪の上を歩いてください。
四十八池湿原