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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ゆっくりと春へ

2025年04月24日
谷川 渡辺 柊平
皆さまこんにちは!谷川管理官事務所の渡辺です。
新年度も国立公園の魅力を発信していきますので、どうぞよろしくお願いします!

さて、4月に入り、全国各地では桜が開花するなど穏やかな春を感じさせていますが、谷川岳の麓ではまだまだたくさんの雪が残っています。
今回はそんなゆっくりと春を迎えつつある谷川地域の様子をご紹介します。


湯桧曽川周辺の様子
湯吹の滝近くからみた湯桧曽川沿いの景色ですが、地面にはまだ少なくない雪が残っていますね。雪質もザラザラして融けかけなのでとても滑りやすいです。
今年は過去数年の中でも特に雪解けが遅く、散策路などは連休明けまで残雪が予想されます。



湯吹の滝(土合砂防堰堤)
天然の滝ではなく、アーチ状の砂防堰堤です。
湯桧曽川上流の水が全てこの場所に集まるため、とても迫力があります。
アーチ状の砂防としては群馬県で初めてできたものと言われています。


ニホンザル
谷川地域では最近個体数が増えてきているようです。
この時期はまだ樹木に葉がないので観察はしやすいです。
※超望遠レンズで遠距離から撮影しております。


フキノトウ
春、一番初めにでる山菜で、香り豊かでほろ苦いまさに「春の味」がします。
雪解けの隙間からフキノトウが見られるようになると、ようやく春を感じます。

森はいつもに増して春が遅いですが、着実に実りの季節へ進んでいます。
今年も谷川の豊かな自然をたくさん感じられればいいなと思います。

※一ノ倉沢道路は5月下旬まで冬季閉鎖予定です、詳細についてはみなかみ町のHP等でご確認ください。