
アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
3月のお別れ
2025年03月31日
伊勢志摩国立公園
みなさん、こんにちは。
伊勢志摩国立公園管理事務所アクティブ・レンジャーの三好です。
2024年度もいよいよ最後の週となりました。季節も春のまっただ中というところで、まだまだ気温は寒かったり高かったりと不安定ではありますが、春の暖かさが身にしみる今日この頃です。
三好アクティブ・レンジャーは、相変わらず国立公園内の動植物を追っかける日々を過ごしています。特に鳥については毎回苦労させられますが、いい写真が撮れたときにはその苦労が何倍にも報われます。ただ、毎回違う種類の鳥類をと考えると、相当無理があることに最近気付きました。そこで、同じ種でもいいので、「その時」に撮れたものを上げていきたいと考え直すことにしましたら、気持ち的に少し楽になりました。
今回は3月中旬から下旬に、志摩市で撮影したものです。
3月のお別れ

【メジロ】

【寸景】

【スズメ】

【オオイヌノフグリ】

【オオバン】

【スミレ】

【ヒヨドリ】

【タネツケバナ】

【ハシボソガラス】

【モミジイチゴ】

【ニホンミツバチ】

【ウグイス】

【ハコベ】
伊勢志摩国立公園管理事務所アクティブ・レンジャーの三好です。
2024年度もいよいよ最後の週となりました。季節も春のまっただ中というところで、まだまだ気温は寒かったり高かったりと不安定ではありますが、春の暖かさが身にしみる今日この頃です。
三好アクティブ・レンジャーは、相変わらず国立公園内の動植物を追っかける日々を過ごしています。特に鳥については毎回苦労させられますが、いい写真が撮れたときにはその苦労が何倍にも報われます。ただ、毎回違う種類の鳥類をと考えると、相当無理があることに最近気付きました。そこで、同じ種でもいいので、「その時」に撮れたものを上げていきたいと考え直すことにしましたら、気持ち的に少し楽になりました。
今回は3月中旬から下旬に、志摩市で撮影したものです。
3月のお別れ

【メジロ】
志摩市大王町にあるアジサイで有名なお寺さんへ行ってきました。カワヅザクラがピークを少し過ぎた時期でしたが、まだまだきれいに咲いています。そこにはたくさんのメジロが戯れており、あちこちをせわしなく飛び回っていました。この子は食事中で、サクラの花に夢中です。スズメ目メジロ科メジロ属の鳥類で、全長約12㎝。雑食ですが、花の蜜や果実を好んで食べます。睡眠時は、群れ全体でかたまって枝に留まる習性があるそうです。「チー、チー」と地鳴きしてかわいいです。

【寸景】
横山園地(志摩市)では、この季節に山々を見渡すと、詫び錆びの世界のような色彩を楽しめます。冬の名残でしょうか。色彩に華やかさは薄いものの、光を浴びて輝く木立がとても魅力的です。

【スズメ】
志摩市内のサクラの木には、スズメがつぼみをついばんでいます。スズメは人里が大好きで、軒下や瓦の下などに巣を作ります。スズメ目スズメ科スズメ属に分類される鳥類で、全長約14㎝。「チュン、チュン」と鳴きます。昭和末期以降、減少傾向にあると言われており、特に都市部の個体群の減少が著しいそうです。一年あたり3.6%減少していたというデータもあるそうですよ。

【オオイヌノフグリ】
志摩市内の国道沿いには、オオイヌノフグリが満開に咲いています。シソ目オオバコ科クワガタソウ属の越年草で、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまいます。日本には明治初年に入ってきたと推定され、明治17年あるいは明治20年に東京で見られてから急速に拡大したそうです。群生している姿は幻想的できれいです。

【オオバン】
志摩市内の川辺には、オオバンが優雅に泳いでいます。ツル目クイナ科オオバン属に分類される鳥類で、全長約39㎝。北海道、本州、九州の一部で繁殖し、本州以南では留鳥または冬鳥として分布します。雑食ですが基本的には草食で、潜水や倒立をして水中のものも採食します。「キュキュー」などと高い声で鳴きます。

【スミレ】
道端にはスミレの花がぽつんと咲いています。コンクリートの隙間でも生き抜く姿は見事です。スミレは、キントラノオ目スミレ科スミレ属の総称で、日当たりのよい草地、道端、河川敷などに普通に見られる多年草です。草丈は10㎝前後になり、春に花期を迎えます。「スミレ」の名は、その花の形状が墨入れを思わせることによる、という説もありますが、定説ではないそうです。

【ヒヨドリ】
横山園地(志摩市)へ向かう道路沿いには、サクラの花で休憩中のヒヨドリがいました。スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属の鳥類で、日本国内では留鳥または漂鳥として見られます。全長約28㎝。花の蜜や果実が大好物ですが、虫や草の葉、芽なども食べ、「ヒヨ、ピーヨ」などと伸ばして鳴きます。

【タネツケバナ】
逆光に光り輝くのはタネツケバナです。横山園地(志摩市)創造の森で咲いていました。アブラナ目アブラナ科タネツケバナ属の越年草あるいは一年草で、日本全土に広く分布します。園地では、この季節になると小さな花々が咲き誇るようになり、タネツケバナも同様に自己主張しています。キラキラ光玉のような光が目にまぶしいです。

【ハシボソガラス】
大空に向かって雄たけびをあげているのはハシボソガラスです。志摩市内の電柱で見かけました。鳥綱スズメ目カラス科カラス属に分類される大型鳥類で、日本のほぼ全域の平地から低山に分布する留鳥です。全長約50㎝。「ガーガー」と濁った声で鳴きます。青空に映える黒色がいい感じです。

【モミジイチゴ】
横山園地(志摩市)の山間に入ると、モミジイチゴの花が咲いていました。バラ目バラ科キイチゴ属に分類される落葉広葉樹の低木で、日本の本州(東北地方から中部地方)の日当たりのよい雑木林や山地などに分布します。代表的なキイチゴで、野イチゴの中でも特に上品で美味しいと言われています。ぜひ、食べてみたいですね。

【ニホンミツバチ】
アブラナの華麗な花で花粉集めをしているのは二ホンミツバチです。志摩市内で出会いました。日本に古来から住んでいる日本固有の野生のミツバチで、北海道と沖縄を除く本州から四国、九州に生息します。二ホンミツバチは、世界中のミツバチの中でも、最も寒冷な土地に住むことができ、多湿な自然環境にも適応しているそうです。ちなみに、世界には9種類のミツバチがいます。

【ウグイス】
志摩市内の竹藪で、ウグイスを見ることができました。毎朝いい声で鳴いているのですが、その姿を見れたのはこの一回だけでした。スズメ目ウグイス科ウグイス属の鳥類で、その鳴き声は日本三鳴鳥に入っています。全長は約14㎝。日本ではほぼ全国に分布します。「ホーホケキョ」の澄んだ鳴き声を出すのは繁殖期のオスだけで、5月頃まで耳にすることができます。平均寿命は8年だそうです。
終わりに
いかがでしたか。
今回は春の動植物を紹介しましたが、どの子もきれいに撮れたと自負しています。これからも・・・、と言いたいのですが、ここでご報告があります。
三好アクティブ・レンジャーはこの3月31日をもって退職することにいたしました。昨年の4月1日に採用され、まる一年間の任期中に、日記を23回発信することができました。これも、つたない日記を見ていただいたみなさまや、いろいろな人達に支えられてこその結果だと思っています。本当に充実した日々を過ごさせていただきました。改めてお礼申し上げます。
これからは、少し充電してから機会がありましたなら、また動植物を追っかけてみたいと思っています。どこかで私の写真をお見せできればな、と考えています。
本当に本当にありがとうございました。ではまた・・・。
自然を大切に!
終わりに
いかがでしたか。
今回は春の動植物を紹介しましたが、どの子もきれいに撮れたと自負しています。これからも・・・、と言いたいのですが、ここでご報告があります。
三好アクティブ・レンジャーはこの3月31日をもって退職することにいたしました。昨年の4月1日に採用され、まる一年間の任期中に、日記を23回発信することができました。これも、つたない日記を見ていただいたみなさまや、いろいろな人達に支えられてこその結果だと思っています。本当に充実した日々を過ごさせていただきました。改めてお礼申し上げます。
これからは、少し充電してから機会がありましたなら、また動植物を追っかけてみたいと思っています。どこかで私の写真をお見せできればな、と考えています。
本当に本当にありがとうございました。ではまた・・・。
自然を大切に!

【ハコベ】