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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

苗場山から佐武流山へ

2026年10月27日
谷川 渡辺 柊平
みなさまこんにちは!谷川管理官事務所の渡辺です。
10月に入り、事務所周辺では急に気温が下がり寒さを感じるようになりました。
夏山シーズンもそろそろ終わり、高山帯では雪も降り始めるかと思います。
 
さて先日は秋空の中、1泊2日で苗場山、佐武流山に巡視に行ってきましたのでその様子をご紹介したいと思います。
1日目は比較的天候にも恵まれ、苗場山らしい絶景もみられたので是非最後までお付き合いください。

苗場山について

苗場山(なえばさん)は、新潟県と長野県の県境に位置する標高2,145mの日本百名山です。
山頂部は広大で平坦な高層湿原となっており、池塘(ちとう)が点在する独特の景観から、「天上の楽園」とも称されています。

1日目

今回は、長野県栄村と新潟県津南町の境界、「秋山郷」に登山口がある「小赤沢コース」から登りました。苗場山の数あるコースの中では最短のコースタイムですが、山頂までは3時間弱、道中は鎖場などもあります。
樹林帯が大半ですが、所々に少し開けた場所があり近くの山々などがみられます。

(道中からみえる鳥甲山)

登山口から2時間半ほど登ると湿原に入り、苗場らしい景色が見えてきます。

(湿原が見え始める8合目)

またこの日は山頂で1泊するため、夕方の景色もゆっくり堪能することができました。
天候にも恵まれ、秋の湿原はまさに絶景でした。

  




 

2日目

2日目は佐武流山を目指しました。佐武流山は二百名山の一つで、苗場山と白砂山を結ぶ稜線上にあります。標高は苗場山よりも高く2194m、行動時間の長さや奥まった位置にあることから上級者向けの山とされています。
秋山郷から登るコースが一般的ですが、今回は苗場山から縦走しました。
朝の湿原は夕方と日の向きが違うので、少し印象の違う景色が見られました。

(早朝の苗場山)

  
(苗場山神社)                     (龍ノ峰付近の大きな池塘)

まずは途中の赤倉山を目指し苗場神社、龍ノ峰を越えて少しずつ下り始めます。
前日にも周辺でクマの目撃情報があったため音を出すなど警戒しながら進みました。

  
(登山道の様子)                    (眺望)


(赤倉山山頂)
2時間ほど歩き、急な登りを越えて赤倉山に到着です。
眺望のない山頂ですが標高は1983m、谷川岳より高いです。
山頂からは赤湯温泉に下るルートと佐武流方面に向かう分岐があります。
ここから佐武流山方面は登山者が少ないため、登山道も自然度の高い状態になっていました。(刈り払いはされています)


赤倉山~ナラズ山~西赤沢源頭までは道の狭い稜線歩きになります。
約3時間かけて何度かピークを越えた西赤沢源頭にたどり着くと、秋山郷から登るルートに合流します。
佐武流山山頂までは西赤沢源頭から約1時間で到着し、登山道も歩きやすくなります。


  
(登山道の様子)                    (佐武流山山頂)

佐武流山頂からは眺望が少しと白砂山に抜ける道(かなり藪が深く見えました)があります。
山頂で少し休憩した後は、秋山郷に向けて下山し始めました。
コースタイムは約3時間、坂はかなり急なので十分注意して下る必要があります。
下りきると最後に大きめの渡渉箇所があり、この日は雨も少し降ったので水深は浅い所でも足首ぐらいまでありました。
また、渡り切った後は、登山口の林道まで100m登る必要があります、渡渉の後は靴が重くなかなか大変でした。

  
(渡渉箇所)                      (登山口)




 

最後に

今回の佐武流山への縦走ルートは私も初めて歩きました。
登山道自体にはそこまで技術力が求められる難所はありませんでしたが、行動時間が長く、途中にエスケープルートもないことから、総じて上級者向けのルートだと感じました。
ちなみに、今回は苗場山山頂から佐武流山登山口の林道まで約9時間かかり、登りは約1100m、下りは2000mほどでした。
登山される際は、万全の準備と余裕を持った行程で臨まれることを推奨します。