アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
石ころ干潟観察会を開催しました
2024年12月02日
名古屋
皆さま、こんにちは。
名古屋自然保護官事務所、アクティブ・レンジャーの二宮です。
近頃は日中に見られる干潮の潮位が1mを下まわらない日が増え、
たぷたぷの干潟を眼にすることが増えてきました。
干潟になるやいなや真っ先に集まってくるカワウの集団。めざといです。
最近は風の強い日も多く、白波がたち、ヒドリガモもサーファーのようです。
さて、去る11月16日(土)に中部地方環境事務所主催の「石ころ干潟観察会」を開催しました。
NPO法人藤前干潟を守る会の戸苅さんより、今日のスケジュールや注意事項等の説明を受け、いざ干潟へ!
干潟に入る前には、三つの約束
①生きものたちと仲良くしよう
②楽しいことは分け合おう
③ケガは自分持ち、気をつけよう
をみんなで唱和し、干潟に向かって一礼、「おじゃまします!」と挨拶して入ります。
「石ころ干潟観察会」を実施する場所は、昭和34年の伊勢湾台風による堤防の残骸が放置され、
風化してできた所です。
大きな石を動かすと沢山のカニがわらわらと姿を現し、あちこちから歓声があがります。
センターに戻り、採集した生きものたちを観察します。カニのオスとメスの違いやヤドカリの習性など、
生きものたちの説明を聞きながら、じっくり観察します。
今回のような観察会を通して、カニなどの生きものに実際に触れ、
生きものたちの棲む場所としての石ころ干潟の重要性を知っていただき、
藤前干潟の保全につなげることができたらと感じました。
【ちょこっと、ヤドカリのおはなし!】
藤前干潟に棲んでいるヤドカリは「ユビナガホンヤドカリ」という種類しかいません。
今回の観察会でも見つけることができましたので、ここで紹介したいと思います。
写真では見づらいですが、右のハサミが左よりも大きいのが特徴で、
触角はさながら「ムチ」のように長くしなっています。
足は10本あり、2本がハサミ足、4本が歩く足、残り4本の足(足先がデコボコ)で貝殻を支えています。
左はウミニナの貝殻を背負ったヤドカリ、右はタマキビの貝殻を背負ったヤドカリです。
貝殻が少ないと住宅難となり、ボロボロの貝を背負っていることもあるとか。
苦労も多いようで。
名古屋自然保護官事務所、アクティブ・レンジャーの二宮です。
近頃は日中に見られる干潮の潮位が1mを下まわらない日が増え、
たぷたぷの干潟を眼にすることが増えてきました。
干潟になるやいなや真っ先に集まってくるカワウの集団。めざといです。
最近は風の強い日も多く、白波がたち、ヒドリガモもサーファーのようです。
さて、去る11月16日(土)に中部地方環境事務所主催の「石ころ干潟観察会」を開催しました。
NPO法人藤前干潟を守る会の戸苅さんより、今日のスケジュールや注意事項等の説明を受け、いざ干潟へ!
干潟に入る前には、三つの約束
①生きものたちと仲良くしよう
②楽しいことは分け合おう
③ケガは自分持ち、気をつけよう
をみんなで唱和し、干潟に向かって一礼、「おじゃまします!」と挨拶して入ります。
「石ころ干潟観察会」を実施する場所は、昭和34年の伊勢湾台風による堤防の残骸が放置され、
風化してできた所です。
大きな石を動かすと沢山のカニがわらわらと姿を現し、あちこちから歓声があがります。
センターに戻り、採集した生きものたちを観察します。カニのオスとメスの違いやヤドカリの習性など、
生きものたちの説明を聞きながら、じっくり観察します。
今回のような観察会を通して、カニなどの生きものに実際に触れ、
生きものたちの棲む場所としての石ころ干潟の重要性を知っていただき、
藤前干潟の保全につなげることができたらと感じました。
【ちょこっと、ヤドカリのおはなし!】
藤前干潟に棲んでいるヤドカリは「ユビナガホンヤドカリ」という種類しかいません。
今回の観察会でも見つけることができましたので、ここで紹介したいと思います。
写真では見づらいですが、右のハサミが左よりも大きいのが特徴で、
触角はさながら「ムチ」のように長くしなっています。
足は10本あり、2本がハサミ足、4本が歩く足、残り4本の足(足先がデコボコ)で貝殻を支えています。
左はウミニナの貝殻を背負ったヤドカリ、右はタマキビの貝殻を背負ったヤドカリです。
貝殻が少ないと住宅難となり、ボロボロの貝を背負っていることもあるとか。
苦労も多いようで。