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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

梅雨後半に出会った優しい仲間たち

2024年07月22日
伊勢志摩国立公園 三好 明
こんにちは。
伊勢志摩国立公園管理事務所ARの三好です。
梅雨も明けましたが、今年の蒸し暑さは凄かったですね。しかし、振り返れば梅雨入りしてから梅雨らしい長雨も少なく、気がつけば終わっていたような梅雨でした。毎年今年は異常気象か、と思いながら過ごしていますが、みなさん体調管理いかがですか。
今回は、伊勢志摩国立公園の指定植物を中心に、梅雨後半に出会った優しい仲間たちを紹介したいと思います。


伊勢志摩国立公園指定植物たち

以前にもご説明しましたが、指定植物とは自然公園法20条第3項第11号の規定に基づき定められている特別地域内において許可を受けなければ採取し、又は損傷してはならない植物を言います。


【ハマユウ】
蒸し暑い日に海辺へ行ってみました。砂浜の体感温度は体温以上に思えます。大きなハマユウの花がきれいに咲いていました。


【ハマナデシコ】
広い砂浜の片隅には小さなハマナデシコが咲いています。ひっそりと咲いているところが健気です。


【ハマゴウ】
この季節はハマゴウもかわいい花を咲かせます。ハマの名が付くように、暑さにも負けずに暑い砂浜で頑張っています。


【ハマボウ】
大きな花を咲かせているのはハマボウです。この季節でしか見られない華麗な花です。


【ハマヒルガオ】
以前ご紹介したことがあるハマヒルガオも、元気に花を咲かせています。例年この時期が最後の開花時期みたいですよ。


【ヒメコウホネ】
ヒメコウホネも以前ご紹介しましたが、絶滅危惧種に指定されている指定植物です。10月頃までが開花時期で、一生懸命咲いています。


【ハンカイソウ】
鮮やかな黄色い花はハンカイソウです。県によっては絶滅危惧種に指定されている指定植物で、日本が中国と陸続きの時代に大陸から渡ってきたと言われています。

希少な植物たち

ここからは、地域によって絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されている仲間たちを紹介したいと思います。


【ハンゲショウ群生地】
ハンゲショウの群生地は随分少なくなっているようです。見逃してしまいそうな草花ですが、見られたならば静かに鑑賞しましょう。


【ミズヒキ】
ミズヒキの花言葉は「慶事」「祭礼」「感謝の気持ち」「喜び」。見ているだけで縁起がよくなりそうですね。


【サジオモダカ】
水辺にはサジオモダカが少しだけ咲いていました。多年草で、昔は水田や池沼に普通に見られたようですが、今ではすっかり見られなくなりました。


【ヤブハギ】
日陰のジメジメした道端には、ヤブハギの小さな花が見られます。この子も随分数を減らしているそうです。


【ナツフジ】
雨の日の草木に目をやると、白い華麗な花が枝に巻き付くように咲いていました。ナツフジを見るのは初めてで、出会えたことに感謝です。濡れながらシャッターを切りました。

終わりに

いかがでしたか。
今回は指定植物を中心に紹介しましたが、どの仲間も梅雨に適応して元気に暮らしています。人間にとってはジメジメした梅雨も、仲間たちにとっては大切な季節で、ファインダーを通して改めてそのことを知ることができました。四季を大切に、自然を大切にしていきたいですね。


【ネジバナ】