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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
湯の丸高原レンゲツツジの紹介
2024年06月28日
万座
湯の丸高原のレンゲツツジは60万株にも及ぶ大群落で昭和31年には国の天然記念物に指定されました。
レンゲツツジの開花の時期はつつじ祭が開催され、レンゲツツジを見に来る多くの観光客やハイカーで湯の丸高原一帯は賑わいをみせます。(今年のつつじ祭は6月7日~6月30日)
レンゲツツジ
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ここまでの群落が形成された理由に、この場所が昔から牛、馬、羊など家畜の牧場として利用されてきたことがあります。
レンゲツツジは牛にとっては毒なので、放牧された牛はレンゲツツジを食べずに他の植物を食べていました。そうすると、レンゲツツジは残りますが、他の植物は減っていくというレンゲツツジにとっては都合が良い環境になり、それが長い間続くことで、60万株の大群落にまでなりました。
しかし、多いときには300頭ほど放牧されていた牛たちも時代の流れとともに放牧数が減っていき、ついに牧場としての役割は終わりを迎えます。
牛たちが今まで食べてきた植物たちはどんどん成長できる環境となり、草原だったここらも森林化が進みます。また、日当たりを好むレンゲツツジにとっては居心地が悪い環境へと変わっていきます。
牧場としての役割は終わりましたが、湯の丸牧場運営協議会により牛の放牧は継続されることになりました。放牧される数は20頭から30頭ほどで最盛期に比べると10分の1程度で、牛の力だけではレンゲツツジを守るのは難しく、今では人の手も使った保全活動が年に3回ほど行われています。
保全活動作業風景
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作業前、作業後
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保全活動では、刈払機を使った作業もありますが、レンゲツツジの近くや中に生えた植物はレンゲツツジを傷つけないように苅込鋏や剪定鋏を使って刈り取る必要があるので、一株終わらせるのも時間がかかり根気のいる作業です。
開花前、開花後
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開花の時期には活動の甲斐もあってか見事な花を咲かせてくれます。
日本は森林化しやすい環境のため、人の関わり方が変わると一様に森林へと変化してきます。植物や動物、昆虫の多様性を守るためにも今の環境を維持することの重要性が話題となることが多いですが、実際に作業をするとその大変さを実感することができます。
人一人の力でどうにかできる問題ではないので、どれだけ関わる人を増やせるかが重要になっていくのだと思います。
牛とレンゲツツジ
レンゲツツジの開花の時期はつつじ祭が開催され、レンゲツツジを見に来る多くの観光客やハイカーで湯の丸高原一帯は賑わいをみせます。(今年のつつじ祭は6月7日~6月30日)
レンゲツツジ
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ここまでの群落が形成された理由に、この場所が昔から牛、馬、羊など家畜の牧場として利用されてきたことがあります。
レンゲツツジは牛にとっては毒なので、放牧された牛はレンゲツツジを食べずに他の植物を食べていました。そうすると、レンゲツツジは残りますが、他の植物は減っていくというレンゲツツジにとっては都合が良い環境になり、それが長い間続くことで、60万株の大群落にまでなりました。
しかし、多いときには300頭ほど放牧されていた牛たちも時代の流れとともに放牧数が減っていき、ついに牧場としての役割は終わりを迎えます。
牛たちが今まで食べてきた植物たちはどんどん成長できる環境となり、草原だったここらも森林化が進みます。また、日当たりを好むレンゲツツジにとっては居心地が悪い環境へと変わっていきます。
牧場としての役割は終わりましたが、湯の丸牧場運営協議会により牛の放牧は継続されることになりました。放牧される数は20頭から30頭ほどで最盛期に比べると10分の1程度で、牛の力だけではレンゲツツジを守るのは難しく、今では人の手も使った保全活動が年に3回ほど行われています。
保全活動作業風景
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作業前、作業後
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保全活動では、刈払機を使った作業もありますが、レンゲツツジの近くや中に生えた植物はレンゲツツジを傷つけないように苅込鋏や剪定鋏を使って刈り取る必要があるので、一株終わらせるのも時間がかかり根気のいる作業です。
開花前、開花後
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開花の時期には活動の甲斐もあってか見事な花を咲かせてくれます。
日本は森林化しやすい環境のため、人の関わり方が変わると一様に森林へと変化してきます。植物や動物、昆虫の多様性を守るためにも今の環境を維持することの重要性が話題となることが多いですが、実際に作業をするとその大変さを実感することができます。
人一人の力でどうにかできる問題ではないので、どれだけ関わる人を増やせるかが重要になっていくのだと思います。
牛とレンゲツツジ
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