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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

梅雨時期の出会い

2024年06月21日
伊勢志摩国立公園 三好 明
こんにちは。伊勢志摩国立公園管理事務所ARの三好です。
6月も後半になり、いよいよ梅雨の季節となりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私は、いい出会いを求めて日々出歩いていますが、狙って出掛けると思うような結果が出せなくて四苦八苦の毎日です。それでも、足を使っていろんな仲間たちに出会えるのを楽しみに頑張っています。
今回は、梅雨入り前後に出会った伊勢志摩国立公園の仲間たちを紹介したいと思います。

梅雨時期の出会い


【シャクトリムシ】
出会いを求めて歩いていると、小枝と思っていたものが動いています。こちらに気付いたシャクトリムシは擬態を使って小枝に変身!お見事です。


【キマワリ】
杉の大木にはキマワリがへばりつくようにこちらを伺っています。よく落ちずにいられるな、と感心します。


【ヨツスジハナカミキリ】
梅雨といえば、ヨツスジハナカミキリにとっては恋の季節。アジサイの花もきれいです。


【キセルガイ】
どしゃぶりの雨の日に山に登ると、木の下に小さなキセルガイを発見!今では随分見ることが少なくなりました。目を出して動き出すまでじっと辛抱の時間です。


【モートンイトトンボ】
湿地に足を運ぶと、かわいいモートンイトトンボが休憩中。環境省では準絶滅危惧種に指定されています。


【コガネムシ】
葉っぱにしがみつくようにコガネムシが食事中。害虫扱いされがちですが、ここではかわいい仲間です。


【ハナグモの仲間】
晴れた日に出会いました。金色に輝く姿に思わずシャッターをパシリ!


【ハッチョウトンボ】
この季節になってハッチョウトンボが姿を見せてくれました。日本一小さなトンボとして知られ、全国の8割弱の都府県で絶滅危惧種や準絶滅危惧種などに指定されています。真っ赤な個体を発見したときには感動ものでした。この子はオスです。


【ハッチョウトンボ】
同じ日の午後に、ひらひら飛んでいるメスのハッチョウトンボを発見!最初は見たことないトンボぐらいの見識でしたが、調べるとハッチョウトンボのメスだと分りました。出会えるチャンスは相当少なく、超ラッキーな一日でした。それにしても愛らしいですね。

終わりに


いかがでしたか。今回は梅雨時期の伊勢志摩国立公園の仲間たちを紹介しました。撮影では、出会いのチャンスが少なかったことや、大雨での決行など、いろいろ苦労もありましたが、それだけに無事配信できたことが嬉しいです。
梅雨と聞くとじめじめとマイナスなイメージになりがちですが、小さな仲間たちは元気に季節を捉えて姿を見せてくれています。今後も大切にしていかなければならないな、と痛感している今日この頃です。


【ミノムシ】