アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
【卵にご注目】
2023年06月06日
妙高
笹ヶ峰高原の端っこにある仙人池。静かで落ち着けるこの池は、カエルたちにも人気のようです。池の畔の木をよーく見てみると、大きな泡の塊が。モリアオガエルの卵塊です。池の中をのぞくと、サンショウウオの卵塊がたくさん。梅雨にかけて、たくさんの命が生まれる場所になっています。このほか雪国特有の根曲がりのブナや、何百年もこの場所で時を重ねた立派な巨木達を見ることができます。小鳥のさえずりを聞きながら、森の中のお散歩などいかがですか?
周囲500mほどの池を一周できる歩道があります。
モリアオガエルの卵塊ひとつに300~800個の卵が入っているそうです。
サンショウウオのアケビ型の卵のうひとつには40~140個の卵が。この塊ひとつで3000近くある計算。
生き残れなくても他の生物の命をつないでいます。
根曲がりの方向を観察して歩くと、気づくことがあるかも。
池の周りにはあがりこ樹形のものも多く見られ、昔の人との関わりが垣間見られます。
仙人池では写真のコルリの他、クロジの歌声がよく聞かれます。