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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

雪の谷川大調査!(子どもパークレンジャー)

2024年03月15日
谷川 渡辺 柊平
みなさまこんにちは、谷川管理官事務所の渡辺です。
先日3月10日に今年度2回目となる「子どもパークレンジャー」を実施しました。

 
子どもパークレンジャー(JPR)とは
自然保護の大切さや自然とのつきあい方、また、生きものに対する思いやりの心など、豊かな人間性を育むことを目的として、環境省レンジャーと一緒に国立公園などにおいて、自然観察や自然解説による自然環境学習などを小・中学生に体験してもらうプログラムです。

今回は「雪の谷川大調査!」と題して、雪国である谷川地域ならではの自然を子どもたちと調査しましたのでその様子をお伝えします。

朝、開校式で国立公園について学んだり、班ごとでの自己紹介を行った後、早速フィールド調査がはじまります。
この日は、記録的な小雪の今年では珍しく、たくさんの雪が前日から降り積もっていました。



〈自己紹介と注意点の説明〉

雪の上を歩くためには「スノーシュー」という道具を足に装着します。
自分の足が大きくなった感覚に、はじめは子どもたちも慣れない様子でしたが、歩き始めると楽しそうに進んでいました。

  

〈調査の前に準備運動〉               〈フィールド調査の様子〉


降ったばかりの新雪はふかふかで歩くと不思議な感じがして、子どもたちもその感触を楽しんでいました。



フィールド調査では雪の結晶や、積雪によって木の根本が曲がる「根曲がり」とよばれる雪国特有の自然現象を観察したほか、この地域で発見された「ユビソヤナギ」の花芽や、黄色の内樹皮の観察を行いました。

  

〈雪の結晶の観察〉                  〈ユビソヤナギの観察〉


フィールド調査を終えて、谷川岳インフォメーションセンターに戻ってお昼ご飯を食べた後は、ビーコンを使った冬山での捜索体験を行いました。

  

〈捜索体験の様子①〉                〈捜索体験の様子②〉

最初に各ガイドからプローブの使い方や捜索の方法を学んだ後は、班員で協力しながら実際に隠されたビーコンを探し出す体験をしました。子どもたちは宝探し感覚で夢中になって雪の中を探していました。


野外での活動が終わった後は、フィールド調査のまとめに入ります。
気になったことや、みつけた自然を調査用紙にまとめて班ごとに発表しました。

  

〈まとめの様子〉                    〈発表の様子〉

発表では子どもたちの視点ならではの疑問や発見がたくさんあり、よく観察していることがわかりました。

今回の子どもパークレンジャーでは、実施しているスタッフも子どもたちから学ぶことがたくさんある良いイベントになりました。
皆さまご参加いただきありがとうございました!