中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

谷川連峰 大源太山のご紹介

2024年01月17日
谷川 渡辺 柊平
あけましておめでとうございます、谷川管理官事務所の渡辺です!
今年も上信越高原国立公園の谷川地域と苗場地域の情報をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

1月も中旬になり、本格的に寒さを感じる季節になってきました。

さて今回は昨年10月に行った「大源太山」と「七ツ小屋山」の巡視の様子をご紹介します。

「大源太山」は標高1,598m、谷川連峰の北側に位置し、頂上付近の鋭く尖った岩峰から「上越のマッターホルン」と呼ばれています。
今回は新潟県湯沢町にある登山口から大源太山、七ツ小屋山を経由し「謙信ゆかりの道」を通る周遊コースで登りました。


大源太山 2023.10.27 七ツ小屋方面より撮影


登山道はその見た目の通り急勾配ですが、山頂からの景色は絶景です。
注意点として2カ所ある渡渉点は雨が降ると増水し渡れなくなってしまいます。
前日の天気や登山情報を確認してからの登山をおすすめします。


登山道の様子 大源太山頂付近は特に急傾斜になります



大源太山山頂からの景色 遠くに湯沢町の町並みが見えます


大源太山の南には「七ツ小屋山」があります。
大源太山から七ツ小屋山までは鎖場の急傾斜を一旦降りる必要があり、なかなかスリルを感じます。
鎖場を降りる際は足下を確認しながら慎重に降りてください。

  
大源太山山頂から鎖を使って降りていきます       七ツ小屋山山頂



七ツ小屋山山頂からの景色


七ツ小屋山からは、大源太山とはまた違った景色が味わえ、天気がよければ谷川連峰の山々を見ることができます。


七ツ小屋山を過ぎた後は「謙信ゆかりの道」を通り、登山口まで下ります。
謙信ゆかりの道は、上杉謙信が関東に攻め込む際に通った道という言い伝えがある登山道です。
つづら折りが続く登山道で、巡視に行った10月下旬には紅葉も楽しむことができました。



登山道からの景色


沢沿いまで下り、行きにも通った渡渉点を渡ります。
ここまで来ると登山口はすぐそこですが、油断して水没しないよう慎重に進みます。

  
渡渉点は水量が多く降雨時や雪解けの時期は渡ることができません


大源太山、七ツ小屋山では、谷川連峰でもここにしかない景色やコースを楽しむことができます。
みなさまも是非一度、訪れてみてはいかがでしょうか。