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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

藤前干潟釣りごみ清掃活動を実施いたしました

2023年12月11日
名古屋 祖父江 章好
 12月10日(日)稲永ビジターセンター前から永徳スリップにかけての稲永公園側の護岸、公園内を中心に釣りごみ拾いイベントを開催いたしました。今回は藤前干潟協議会と釣り愛好家団体のWATERSIDE CONTROLが中心になって清掃活動を実施いたしました。当日は快晴で無風状態、みなさんの日頃の行いが良かったのか12月とは思えない暖かい中で実施することができました。朝からスタッフで最終打合せを行い、参加者のみなさんをお迎えしました。




 参加者のみなさんが集合したあとに藤前干潟を守る会の間部さま、WATERSIDE CONTROLの伊藤さまからの注意事項を聞き、各自準備して、いざ清掃活動です。藤前干潟は国指定鳥獣保護区でありますが、10月前後はハゼ釣りを目的に釣り人が増える傾向にあります。


 そこで問題になるのが釣りごみです。稲永公園前の護岸は海岸から数メートルのところまで敷石がひかれており、このような石や流木に釣り針を引っかけてしまい(根掛かり)、釣りごみが発生しています。また釣りごみが渡り鳥に絡まってしまうなど被害が問題となっています。



 参加者のみなさんはそれぞれの担当先に分かれて釣りごみを回収しました。今回は潮が一番引く干潮の時間に実施しましたので、釣りごみの多いポイントを重点的に清掃できました。また、釣りごみだけでなく缶、ビンをはじめとした不燃ごみも多く見られ、あわせて回収いたしました。みなさん予定時間ギリギリまで干潟・公園内の釣りごみの回収に尽力してくださいました。


 終了後はごみを集め、分別作業を行いました。しかし、あまりのごみの多さに運びきれずリヤカーの登場です。


 稲永ビジターセンターまでやっとの思いで運んだ後は、釣りごみ、可燃、不燃ごみに分ける作業を行いました。実際行なってみると、この作業も大変。みなさんのご協力がなければ終わりませんでした。


 とりあえず分別作業が終わり、今回の清掃活動にて回収した釣りごみは17.2kgになりました。さすがにこの量はすごいです。泥だらけであったため、タライに移して洗いましたが、水を含むとさらに重く感じ、数人がかりで片付けを行いました。



 可燃ごみについては、10Lのゴミ袋で10袋、不燃ごみは20Lのごみ袋にて7袋を回収いたしました。根掛かりした釣り糸や釣り針以外にもランディングネットや釣り竿まで捨てられていました。不燃ごみもビン、カンだけではなく廃材等意外と多かったです。


 今回参加していただいた52名のみなさま、本当にありがとうございました。おかげで藤前干潟がきれいになり、安心して渡り鳥が訪れることができると思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。