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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

今年も藤前干潟に渡り鳥たちがやってきました。

2023年11月21日
名古屋 祖父江 章好
 季節も冬本番、まだまだ晴れれば暖かい日もありますが、一度天気が崩れれば、ダウンやコートが登場しないとままならない寒さの藤前干潟です。本日は天候も安定したことから渡り鳥の飛来状況を確認に自転車を利用して巡視に出かけました。


 紅葉までとはいきませんが、庄内川沿いのヨシ原も黄金色に黄葉して金色の絨毯のようです。遠くまで続くこの景色、綺麗ですよね。


 巡視中、そんなヨシ原の隙間から庄内川をのぞいてみるといました、いました、遠くから来たお客様、渡り鳥のカモたちです。


 本日も藤前干潟は鳥たちのレストランとして多く渡り鳥をお迎えしています。天候は安定し、初冬らしい日差しの中、たくさんのお客様(渡り鳥たち)が干潟を楽しんでいます。


 オナガガモの雌です。ふっくらしてかわいいですね。ほかにもいろいろなお客様が干潟にお越しになっています。


 こちらはマガモ。少し出ている紫色のワンポイントがステキです。しばらくすると悠々と庄内川を泳ぎ始めました。


 次の写真は同じマガモでも雌が2羽、姉妹でしょうか。仲良く並んでしました。


カモにつられたのでしょうかハクセキレイも様子を見に来ました。


 すばしっこくてなかなか写真に収まりませんが、一瞬の隙に元気な姿をおさえました。寒くなりますが、まだまだ元気に飛び回っています。


 次に庄内新川橋を渡り真ん中まで来ました。下には庄内川と新川の境界にある中堤防を見ることができます。車からだと速度もあり、なかなか下を見下ろすことができませんが、堤防上の道路(通行規制あり)には「庄内新川橋」と書かれています。気になった方は、是非、徒歩か自転車でお越しください。それにしても名古屋港に向かう長い堤防はこの橋のたもとから約900m続き、その先にはまだ渡り鳥たちがひと休みするテトラポット群が数キロ先まで続くのです。


 いよいよ今日のゴールに近づいてきました。ここ藤前干潟には、環境省は稲永ビジターセンターのほかにもう一つの施設「藤前活動干潟センター」を持っています。知識や歴史を学ぶのが稲永ビジターセンターで、実際に体験してみる方が藤前干潟活動センターです。どちらのセンターも週末にはさまざまなイベントが企画されており、訪れる方々に藤前干潟を楽しんでいだだけるように準備しています。


 さあ、巡視もいよいよ終わりに近づいてきました。残念ながら天候は晴れてはいるものの、この時間は潮が満ちてこちらでは鳥たちには会えませんでしたが、大きな問題、トラブルも無く良かったと感じています。それでは暮れゆく夕日に満足しながら稲永にある事務所に戻ろうと思います。日記をご覧になったみなさま、是非一度遊びに来てください。これから春までは渡り鳥のシーズンです。いろんな場所でステキな鳥たちを見ることができますよ。