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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

小松原湿原から苗場山登山道(祓川コース)へ

2023年11月13日
谷川 渡辺 柊平
みなさまこんにちは!谷川管理官事務所の渡辺です。
涼しく穏やかな天気が増え、過ごしやすい季節になってきましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

当事務所は先月10月14日に、秋晴れのなか新潟県十日町市と津南町の境付近にある「大場ルート」から「小松原湿原」を経由し、祓川コースの現地確認に行ってきました!
小松原湿原は苗場山の北側斜面に位置し、新潟県の自然環境保全地域に指定されています。
池塘が発達した高層湿原にはミズゴケの仲間やツルコケモモなど多様な湿原植物が生息しています。

そんな小松原湿原の様子をまずはご紹介します。



高層湿原に見られる池塘は泥炭層(植物が完全に分解されずにできた土の層)で形成されています。
泥炭層は1年で約1mmずつしか作られないと言われており、深さ1mの池塘ができるまでには約1000年もの長い年月がかかります。




<泥炭層の元になるミズゴケの仲間>






この日は紅葉の時期とも重なり、美しい景色をみることができました。



小松原湿原の避難小屋を過ぎると、苗場山へ至る祓川コースに合流するまで本格的な登山道に入ります。
険しい急登があるコースですが、こちらも美しい景色を見ることができました。


<登山道からの景色①>






<登山道からの景色②>



私たちが現地確認に行った日は紅葉の時期でしたが、10月下旬以降、苗場山や周辺の山々では降雪が始まっています。
標高の高い所へお出かけの際は、防寒等の準備をしっかりとお願いいたします。