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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

3年半ぶりの米子(よなこ)大瀑布

2023年09月06日
志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
 
「米子大瀑布」へのアクセス道路は今年の5月から通行できるようになっています。長野県須坂市街地から駐車場までは車で約40分です。
「大瀑布」の名のとおり2つの滝が見どころです。下の写真はそのうちの不動滝。落差は約89mです。駐車場から徒歩で約30分です。
紅葉シーズンは例年10月中旬から下旬です。どうぞお出かけください。
不動滝
 
 
米子大瀑布では、アクセス道路と遊歩道が2019年10月の台風19号の影響で損壊し、復旧工事のため立ち入れない状況が続いていましたが、今年の5月下旬から入れるようになりました。おおよお3年半という長い期間でした。
駐車場にあるトイレの掲示板には、滝の遊歩道に架かる橋の一つ「奥万橋」の損壊状況と新しい橋の状況を説明した資料が掲示されていました。
 
 
さて、9月1日に米子大瀑布の遊歩道の状況を確認しました。
通行の妨げになるような問題は特にみられませんでした。
地域の方が手入れをしてくださっているおかげです。石や木の階段で少しでも歩きやすく整備されています。
石を使った階段
 
 
駐車場から不動滝まで徒歩で約30分ですが、標高差が約100mあります。遊歩道と紹介されることもありますが、傾斜が急な所もあるので留意ください。
入山する上での注意点は須坂市のwebページにまとめられています。また、このページには紅葉シーズンのマイカー規制の情報やパンフレットへのリンクも張られています。
<https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/item.php?id=59630d66466f0>
 
 
■不動滝と権現滝の2つの滝を眺められる場所 その1
標柱があります。
2つの滝を望む場所

■不動滝と権現滝の2つの滝を眺められる場所 その2
鉱山跡地と呼ばれる場所です。約60年前までこの辺りでは硫黄が採掘されていました。
現地の解説標識によると、最盛期には従業員とその家族など約1,500人が暮らしていたそうです。

米子大瀑布を望む

 
■地域の方が鉱山跡地の斜面の草刈りをされていました。
鉱山跡地の斜面の草刈り
 
■鉱山跡地からは妙高戸隠の山々も望むことができました。
鉱山跡地から妙高戸隠の山々を望む