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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
雨の中、苗場山を下山する
2023年07月14日
志賀高原
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
7月12日、長野県栄村小赤沢三合目から苗場山山頂までを往復しました。目的は山頂部で環境省が改修した木道の状態の確認です。
確認の結果、雪の影響で少し傾いているものなどがみられましたが、機能や安全性に問題はありませんでした。傾いているものについては継続して観察し、必要に応じて補修します。
山頂部では木道の改修を進めていますが、改修前の木道については下の写真のように破損しているものがあります。破損個所を避けて通行ください。
なお、木道は湿原に立ち入ることを防ぐために設置しています。木道から外れないようお願いいたします。

歩道の状況については、歩道上に残雪はありませんでした。
ぬかるみや水たまりがあるルートです。置かれた木や石を伝うと靴をそれほど汚さずに通過できますが、滑りやすい場合があるので慎重に通過してください。
下の写真は5合目付近です。

さて、下山時は雨でした。降った雨が地表を流れることで気付くことがありました。
①下の写真の土留工は、設計では左側の切り欠きから水が流下するはずですが、現状では切り欠きから流下する水は少なく、右側から水があふれています。平成25年度に整備したものが経年によりこのような状態になったのだと考えます。直ちに補修が必要という判断はしませんでしたが、対応は必要だと考えています。
なお、土留工の上の段が水たまりになっているのは、流下する水の流速を抑えるために水を留まらせる意図があります。ただし、切り欠きから流出する水が少ないので、想定よりも水が多くたまっている可能性があります。

②歩道を流れてきた水を歩道外に出すために設けられた丸太と石組が機能していることを確認できました。これがない場合は、水は撮影者の足元を経て、そのまま歩道を流れて行ってしまいます。地域の方が作業されたと思います。ありがとうございます。

では、見られた植物などです。
コバイケイソウの花とワタスゲの綿毛は、まだ汚れが少ない状態でした。
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チングルマは綿毛が出始めていました。

標高の低いところではミズキが見られました。
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標高1,450m付近の歩道の中央に1枚だけ鳥の羽根が落ちていました。羽根の模様からはアカゲラかコゲラのものだと思います。

7月12日、長野県栄村小赤沢三合目から苗場山山頂までを往復しました。目的は山頂部で環境省が改修した木道の状態の確認です。
確認の結果、雪の影響で少し傾いているものなどがみられましたが、機能や安全性に問題はありませんでした。傾いているものについては継続して観察し、必要に応じて補修します。
山頂部では木道の改修を進めていますが、改修前の木道については下の写真のように破損しているものがあります。破損個所を避けて通行ください。
なお、木道は湿原に立ち入ることを防ぐために設置しています。木道から外れないようお願いいたします。
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歩道の状況については、歩道上に残雪はありませんでした。
ぬかるみや水たまりがあるルートです。置かれた木や石を伝うと靴をそれほど汚さずに通過できますが、滑りやすい場合があるので慎重に通過してください。
下の写真は5合目付近です。
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さて、下山時は雨でした。降った雨が地表を流れることで気付くことがありました。
①下の写真の土留工は、設計では左側の切り欠きから水が流下するはずですが、現状では切り欠きから流下する水は少なく、右側から水があふれています。平成25年度に整備したものが経年によりこのような状態になったのだと考えます。直ちに補修が必要という判断はしませんでしたが、対応は必要だと考えています。
なお、土留工の上の段が水たまりになっているのは、流下する水の流速を抑えるために水を留まらせる意図があります。ただし、切り欠きから流出する水が少ないので、想定よりも水が多くたまっている可能性があります。
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②歩道を流れてきた水を歩道外に出すために設けられた丸太と石組が機能していることを確認できました。これがない場合は、水は撮影者の足元を経て、そのまま歩道を流れて行ってしまいます。地域の方が作業されたと思います。ありがとうございます。
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では、見られた植物などです。
コバイケイソウの花とワタスゲの綿毛は、まだ汚れが少ない状態でした。
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チングルマは綿毛が出始めていました。
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標高の低いところではミズキが見られました。
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標高1,450m付近の歩道の中央に1枚だけ鳥の羽根が落ちていました。羽根の模様からはアカゲラかコゲラのものだと思います。
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