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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

春の自然観察

2023年05月10日
谷川 渡辺 柊平
皆さま、初めまして。
谷川管理官事務所の渡辺です。
4月に着任してからはじめてのアクティブレンジャー日記更新となります。
5月になり、事務所周辺では暖かい日が多くなってきました。
今回は、新潟県湯沢町にあるフジロックの森ボードウォーク沿いで4月にみることができた自然をご紹介します。

フジロックの森
▲今回観察した場所はここ 

ミズバショウ

ミズバショウ 花
ミズバショウは水気のある湿った場所に自生しています。
白い部分は花に見えますが、葉っぱが変形した仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるものです。
実際の花は白い仏炎苞に包まれている部分に密生して咲いています (赤い矢印)。
低地で見られるのは4月~5月ごろまでですが、標高の高い場所では7月頃まで観察することができます。
ここ苗場地域周辺では毎年4月~5月上旬ごろまで群生を見ることができます。

カタクリ
カタクリは名前の通り、古くは片栗粉の原料として利用されていましたが、今ではほとんど使われておりません。
また、観察できる期間が1ヶ月ほどと短く、花を見ることができるのはその中でも2週間ほどです。このように春の短い間だけ見られる植物は、スプリングエフェメラル(春のはかないもの)と呼ばれています。

キクザキイチゲ
キクザキイチゲはカタクリと同じく、春の短い間だけ観察できるスプリングエフェメラルの一つです。花は白色の個体が多いですが、薄い紫色の個体もあります。群生して咲いていることが多く、花畑のようでとてもきれいです。

ここフジロックの森ボードウォークでは植物だけでなくたくさんの鳥たちにも出会えます。

みなさんみもぜひ訪れてみてください。 

また、これから本格的に登山シーズンが始まります。
上信越高原国立公園の魅力をたくさん発信していきますのでどうぞよろしくお願いします。