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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

日本で最も標高の高い所にある事務所

2023年02月07日
志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
 
<お知らせ>
志賀高原では今シーズンもナイトシャトルバス(無料)が運行されます。
これを利用することで、志賀高原での夜の過ごし方に楽しみが増えると思います。
・路線は、志賀高原内で2路線(奥志賀方面と横手山方面)及び湯田中駅方面です。志賀高原山の駅でそれぞれの路線を乗り換えられます。
・運行は2月から3月の土曜日などです。今後の運行予定日は2月11日(土)、18日(土)、23日(木)から25日(土)、3月11日(土)、18日(土)です。
・パンフレットに掲載されている店舗でご利用いただける500円のクーポン券がバス車内で配布されます。
詳しい情報は志賀高原観光協会のページ<https://www.shigakogen.gr.jp/event/2023nightshuttle-jp.html>をご覧ください。


では、本題です。
環境省の管理官事務所・自然保護官事務所の中で、最も標高の高い所にある事務所は上高地(長野県松本市)にある上高地管理官事務所です。
では、2番目に標高の高い所にある事務所はどこでしょう?
 
こういう質問だと見当がつくかもしれませんが、長野県山ノ内町にある当所(志賀高原管理官事務所)です。
ただ、上高地管理官事務所と当所の標高差はわずかです。地理院地図によると上高地の事務所の標高は1,502mで、当所は1,499mです。
上高地は冬期閉鎖するので、通年開所している事務所という条件であれば、当所が最も標高の高い所にあります。
 
 
さて、志賀高原の雪質と言えば「パウダースノー」です。
雪の軽さを形容する言葉はいろいろあると思うのですが、除雪作業中に感じていることは「ほうきで掃ける」、「スノープッシャーを片手で押せる」です。
玄関の前などに風で舞ってきた雪がうっすらと積もっているような場合は、ほうきで掃いてしまいます。また、くるぶし程度の雪を2~3メートル押すのであれば片手で押してしまいます。
 
 
最後に当所の周辺の状況です。
■駐車スペースから蓮池方面を撮影(2月6日)
一番手前を右下に斜めに横切るのは事務所の駐車スペースの雪の壁で高さは1m程度です。また、その向こうの雪の山(中央右)は国道の除雪と駐車スペースの除雪で飛ばした雪でできたものです。これらの雪で国道292号は見えなくなっています。
写真中央の人が歩いた跡のある場所が蓮池ひろばです。その右に蓮池があります。
なお、道路の日が当たる所はアスファルトが見えていますが、日陰では圧雪や凍結していることがあります。
事務所から蓮池方面を望む
 
■事務所進入路の雪の壁
2月6日の雪の壁の高さは1m程度です。昨年のこの時期(右側の写真:令和4年1月27日)と比べると、昨年は雪が多かったことが分かります。
右側の写真の重機は除雪した雪の排雪作業をしていました。そうして雪を取り除かないと次の積雪の時に除雪の雪を飛ばす場所がなくなるような状況でした。
j事務所の進入路の写真。今年の2月6日と昨年の1月27日を並べる。