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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

佐武流山

2022年10月14日
志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
 
10月6日は佐武流山(さぶりゅうやま)の巡視を行いました。
登山道沿いや登山道から見える斜面の植生などを確認するためです。この時期は紅葉が始まっているので落葉樹と常緑樹を区別しやすい時期です。

佐武流山の山頂は長野県栄村と新潟県湯沢町にまたがり、標高は2,191mです。
今回のコースは、檜俣川下降点から西赤沢源頭を経て山頂までを往復しました。登山道に特に問題はみられませんでした。
 
では、登山道の状況です。
・檜俣川の渡渉箇所にはロープが渡されています。今回は靴を脱いで渡る人と石伝いに靴を脱がずに渡る人とそれぞれでした。
檜俣川の渡渉箇所
 
・登山道は、倒木をう回するところなど要所に目印のテープが巻かれています。写真は西赤沢源頭から山頂の区間。
要所に目印のテープが巻かれている
 
・登山道脇は刈払いが行われています。特にワルサ峰付近から山頂側は刈払われたササの葉はまだ青みが残っていました。最近作業を行っていただいたようです。写真は西赤沢源頭付近。
登山道は刈払いが行われている
 
・傾斜が急で足元が滑りやすい箇所はロープが張られています。
ロープが取付けられた箇所
  
続いて、植生です。
登山道から見られるいろいろな植生
左:檜俣川の渡渉点付近はカラマツ植林
中:尾根を歩く区間ではコメツガ、ネズコなどの針葉樹
右:物思平付近から西側を望むと、斜面は針葉樹と落葉樹が混ざった林
 
また、山頂部では、うっすらと雪化粧する程度の降雪がありました。
登山道に雪がうっすらと積もっている
 なお、「山と高原地図」(昭文社)によると、ドロノキ平登山口から佐武流山山頂までの往復のコースタイムは10時間強です。くれぐれもご自身の体力を考慮して計画を立ててください。
 
 
さて、標高1,500mにある志賀高原管理官事務所付近では紅葉が見頃になっています。どうぞお出かけください。
写真は蓮池です。池を周遊する遊歩道があります。駐車は左奥に見える建物の周辺をご利用ください。
志賀高原蓮池の紅葉