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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

いきもの大調査!

2022年09月22日
谷川 増田 多美
皆さま、こんにちは!谷川管理官事務所の増田です。
急に肌寒い日が増え、秋の気配が感じられるようになりましたね。
 
さて、報告が遅くなりましたが8月28日(日)に谷川地域に居住する小学4年生~中学2年生の子どもたちを対象にレンジャーの仕事を体験しながら谷川地域の自然環境や自然保護の大切さ、自然とのつきあい方等に興味を持つ機会を与えることを目的に野外体験を行う子どもパークレンジャー(JPR)を開催しました。
今回はみなかみ町内から11人の小中学生が参加してくれました!
 
イベントではまず、谷川岳インフォメーションセンターで森田レンジャーから国立公園とレンジャーの仕事について説明を、そしてインタープリターさんから野外活動をする際に気を付けることを聞きました。
 
その後、「いきもの大調査!」をテーマに
①哺乳類のフィールドサインを探ろう!
②水辺の生き物調査
③虫のしわざ~変な形の葉っぱや実~
の3つのテーマの中から調査したいものを子どもたちに選択してもらい班分けをしました。
 
①の班は、クマの爪痕やネズミの巣穴や動物の餌となるブナ、トチ、ホオ、ミズキなどの木の実、獣道などを見つけて調査をしました。

  ▲左:クマの爪痕 右:見つけたネズミの巣穴の大きさを測定中
 

②の班は、オタマジャクシやイモリ、カワゲラ、トンボ等の生き物の調査、透明な川と赤色の川でPHと温度を測りました。
 
 ▲左:水温測定中 右:イモリを発見
 

③の班では、マタタビやミズナラ等にできた虫こぶや樹幹流、木の実や虫こぶ、くっつき虫の観察・採取・調査を行いました。
 ▲左:雨の日にしか見ることのできないブナの樹幹流を観察 右:ひっつき虫を採取
 

参加者はほとんどが昨年度からのリピーターさんでしたが、各自マップや調査票にメモをとりながら観察・調査を行い、疑問に思ったことをインタープリターさんに自分から聞きにいくなど、昨年度参加してくれた時より積極的に活動してくれていて嬉しく思いました。
 
 ▲左:調査票にメモをとっている様子 右:なんで水がきれいなのかインタープリターさんに聞いている最中
 

お昼ご飯を各グループで食べ終わったら、谷川岳インフォメーションセンターに戻ってまとめ作業です。

 ▲左上:マタタビの虫こぶを割って、中を顕微鏡で見ている様子
     右上:通常のマタタビはどんぐり型。右のマタタビは虫に寄生されたカボチャ型(虫こぶ)

 調べてみると、マタタビの虫こぶは漢方の生薬として利用され、冷え性や疲労回復、鎮痛など優れた効果があるそうですよ!
 子どもたちの調査がきっかけで面白い事を知ることができました。
 
まとめ作業後は、それぞれ調査したものについて発表しました。

▲左:発表の様子 右:保護者の方が発表を見にいらっしゃいました。
 
クマの爪跡が谷側にある理由を考察したり、イモリの前脚指は4本で後ろ脚指は5本と前後の脚で指の数が違うことに気づいたり、次に調査してみたいことなど、気づいた事や調査したものを堂々と発表してくれました。
 
 
 
最後に子どもパークレンジャー認定証の木んメダルを授与し、記念撮影です。
  
今年度はあと1回実施する予定です(^^)
どんな内容をしようか、どんな子が参加してくれるのか今からとっても楽しみです。
 
 
 
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