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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

信州高山村の国立公園利用

2022年08月15日
志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
 
8月12日は長野県高山村内の国立公園内の主な利用拠点で、利用状況を確認しました。
訪れた場所は次の3か所です。

山田牧場

車の乗入れが可能なキャンプ場があります。10月まで開設の予定です。利用している車のナンバープレートは関東方面が多かったです。
山田牧場には牛が放牧されていますが、口蹄疫(こうていえき:牛の病気)対策のため牧場内への立入りはできません。
また、5組くらいの家族が、牧場近くの売店でデザートを食べるなど、のんびりとしておられました。

山田牧場のキャンプ場

山田温泉・松川渓谷

・松川渓谷の遊歩道の一つ「舞の道遊歩道」は「当面の間 通行止め」となっていました。
・「雷滝」は松川渓谷にある滝の一つ。滝のしぶきを間近に受けます。10台ほど止められる駐車場は、時折駐車待ちが発生していました。
高山村の雷滝

・松川渓谷の高井橋のたもとにある国立公園の入口標識に地衣類が着生していました。標識の右側に目立ちます。標識を設置してから15年ほどです。表示の邪魔をしているわけではないのでしばらくはそのままにしておきます。
高井橋近くにある看板委地衣類が着生していました
 

毛無峠

・毛無峠は群馬県と長野県の県境にあります。長野県側は国立公園の第1種特別地域で、自然環境を保護するための規制の強い場所です。
・下の写真の中央付近に「グンマー」ネタの標識があります。サイクリストやライダーが愛車と標識を入れて写真を撮っていました。
・乗用車が10台ほど、バイクが5台ほど止まっていました。また、県道の分岐から毛無峠までの道中で複数の車やバイクとすれ違いました。
・毛無峠から群馬県側は「関係者以外立入禁止」の標識があります。群馬県側には「小串鉱山」の跡地があり、下の写真の中央右にある複数の鉄塔は鉱山が操業されていた時に使われていたものです。

長野県と群馬県の県境にある毛無峠。多くの方が訪れていました。

・毛無峠はラジコングライダーの愛好家にはよく知られた所です。この日も何人かが愛機を持ち込んでいました。

上の写真について説明します。
・写真中央のグライダーの下敷きになっている植物は主にガンコウランです。ガンコウランは指定植物(高山植物その他の植物で環境大臣が指定するもの)です。特別地域では、指定植物を採取することと、損傷することは規制されています。グライダーを置いたり持ち上げたりする際にガンコウランを損傷するおそれがあります。万が一を避けるため、グライダーは地面など植生のない場所に置いてください。
・写真左下にゴミの入った袋が放置されていました。持ち帰りをお願いいたします。
・ロープの支柱が倒れているのは自然か故意か不明でした。ロープ(高山村設置)は立入禁止の意図ですので、支柱が倒れていても立ち入らないようお願いいたします。
 
 
高山村にはほかにも見所があります。信州高山村観光協会のページをご覧ください<https://shinshu-takayama-onsenkyo.com/>


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一方で、暑さを避け、水分を摂るなどの「熱中症予防」もお気を付けください。