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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。

三国山でシカ柵を設置しました!

2022年05月31日
谷川

皆さま、こんにちは!

新緑が綺麗な時期になりましたね。

やわらかい萌黄色から青々とした緑に変わっていく様子に季節のうつろいを感じている、谷川管理官事務所の増田です。

 

 

5月14日(土)に、赤谷サポーター、赤谷プロジェクト地域協議会、赤谷森林ふれあい推進センター、日本自然保護協会の皆さんが実施した、三国山に設置されているシカ侵入防止柵のネット上げのお手伝いを行いました!

この作業は5月の「赤谷の日」に併せて実施されました。

 

三国山の山腹にはニッコウキスゲが黄色い絨毯のように咲き誇るお花畑がありましたが、近年、その数が急速に減少しています。

その要因と考えられている内の2つが、シカによる食害とササの繁茂です。

今回ネット上げをお手伝いしたシカ進入防止柵は、要因の一つと考えられているシカによる食害から保護することを目的に、2020年度に赤谷森林ふれあい推進センターによって設置されました。

 

 

▲2021.7.17撮影

シカ侵入防止柵内にはニッコウキスゲが多く咲いていますが、柵外にはほとんど咲いていません。

 

冬期は積雪や雪崩により柵が壊れる可能性があるため、昨年11月に支柱からネットを外し、地面に下ろす作業を行っています。(その際もお手伝いしました!)

今回は下ろしたネットを上げ戻す作業です。

 

 

シカは跳躍力に優れており、支柱と支柱の間のネットが弛んでいると越えられてしまう可能性があるので、ピンッ!と張っていきます。

巻き結びという方法で支柱にネットをかけていきますが、谷川事務所の管理官はかけ方を習得できず、1箇所もかけられなかったようです(泣)

 

しかし参加者の皆さんは手際がよく、30分程で作業を終えました。

 

ふと足下を見るとポツポツとニッコウキスゲが生えていました。

しかし、よーく見ると葉が食べられているものも多くありました。

  

▲左は食害にあっていないニッコウキスゲ。 右は食害にあったと考えられるニッコウキスゲ。

シカによる食害とは断定できませんが、動物による食害の広がりを改めて実感しました。

 

シカ侵入防止柵のネット上げの後は、ササが繁茂している場所での調査を実施しました。

ニッコウキスゲの数が減っている一つの要因と考えられるササの繁茂への対策を検討するため、今年度から環境省事業として試験的にササ刈りを実施します。

今回は実施する場所や範囲を検討するため、現地確認をしました。

今回の現地確認を踏まえて、地域の皆さんと一緒に行う効果的な保全方法を検討していきたいと思います!

 

▲以前はニッコウキスゲが群生していた場所が今はササ原になっています。

(調査のため許可を得て登山道から外れていますが、環境保護のため皆さんは登山道から外れないようお願いします。)

 

 

 

☆おまけ☆

 

道中お花がキレイに咲いていました!

  

▲左:ショウジョウバカマ 右:ナエバキスミレ

 

  

▲ニリンソウの群生

日が出ていると左の写真のように花が開き、早朝や夕方など暗いときには右の写真のように花を閉じます。

 

 

 

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