アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
志賀高原 池めぐりコースの状況
2022年05月11日
志賀高原
中部地方環境事務所
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
志賀高原では、まだ営業しているスキー場があります。
多くのスキー場は先のゴールデンウイークで営業を終えましたが、最も標高の高い所にあるスキー場は、6月5日までの営業を予定しています。
お出かけの際は、出発前後も含めて、健康観察や新型コロナウイルスへの感染対策を行っていただくようお願いいたします。
また、標高の高い所では、路面の凍結や積雪の可能性がまだあります。冬用タイヤを装着するか滑り止めを携行するなど準備をお願いします。
一方、トレッキングコースは、まだ積雪が残っているので、グリーンシーズンの装備ではトレッキングに適さないコースが多い状況です。
トレッキングコースの状況は、志賀高原観光協会のページ<https://www.shigakogen.gr.jp/news/trekking.html>で発信されています。
さて、5月10日に「池めぐりコース」のうち、硯川から四十八池(しじゅうはちいけ)湿原までを往復しました。四十八池湿原近くにある環境省の整備した公衆便所が、雪で損傷を受けていないかどうかを確認することが目的でした。
この日は1組2名とすれ違いました。
区間のほとんどに積雪がありました。
雪の状態は、沈むようなところがあったり、蹴り込まないと足場ができないようなところがあったり、まちまちです。
<積雪があるので慣れていないと進行方向を見つけづらいです。雪が白いのは前日5月9日に雪が降ったため。この場所の標高は約1,850m。道は北向き斜面の中腹にあり、植生は常緑の針葉樹が主なので、日影が多いです。>
<残雪の深さの目安。手前の円柱は地上の高さが150cmくらいの誘導標識で、30cmほどが雪の上に出ています。奥の誘導標識も地上の高さが150cmくらいで、半分ほどが雪の上に出ています。左の雪囲いのある建物が四十八池公衆便所です。>
<四十八池湿原の残雪の状況です。地面が見えたり、木道が見えたりしています。左が志賀山、右が裏志賀山。>
<四十八池湿原の西側にある「元池」。奥に見えるのは裏志賀山。火山活動によってできたと言われています。雪のある時期には近くまで行けます。>
【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、引き続き、「三つの密」を徹底的に避ける、「人と人との距離の確保」、「マスクの着用」及び「手洗いなどの手指衛生」等の基本的な感染対策の実施をお願いします。
また、ご旅行にあたっては、出発前後の健康観察を徹底していただくようお願いします。