アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
赤とんぼとエビのしっぽ
2021年11月22日こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
■赤とんぼ
志賀高原管理官事務所の近くにある蓮池(標高約1,500m)で、11月17日に赤とんぼを見ました。
<打水産卵をしていました。このほかに単独の2個体(同一個体かもしれません)を確認。種類を同定できる写真は撮れませんでした。>
蓮池では、既に降雪が何度かあり、最低気温が0℃前後の日が続いています。
このトンボはいったいどこで過ごしていたのでしょう? とても不思議です。
寒さに強い種類なのか? 志賀高原には温泉があるので、寒さをしのげるような環境が局所的にできているのか? と考えたりしますが。
■エビのしっぽ
岩菅山(いわすげやま、標高2,295m)の山頂部で撮影しました。
<11月18日撮影。手前は志賀高原の山々。奥の山並みは北アルプス(≒中部山岳国立公園)。>
「エビのしっぽ」は、空気中の過冷却な水滴(0℃以下の水滴)が木などにぶつかった衝撃で瞬間的に凍り付き、次々にぶつかり長く伸び、エビのしっぽのような形になったものです。霧氷(むひょう)と呼ばれる現象の一つです。
この岩菅山のエビのしっぽがさらに成長するかどうかは天候次第です。この日は太陽が見え隠れする天気で、歩いていると氷が落ちる音がしていました。
エビのしっぽがさらに成長したり、降雪で雪が付着したりすると「樹氷」や「スノーモンスター」と呼ばれるものになります。
<根子(ねこ)岳の山頂部のスノーモンスター。根子岳は長野県須坂市と上田市の境に山頂があります。平成27年2月12日撮影。>
岩菅山も根子岳も歩いて上って写真を撮影しました。
でも、志賀高原やその周辺のスキー場ではリフトやゴンドラを使って、ほとんど歩くことなく霧氷や樹氷を見ることができます。その時期が来たら情報発信します。
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