アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
動物愛護週間
2021年09月22日こんにちは。伊勢志摩国立公園管理事務所の天満です。
人と動物の共生する社会の実現を図ることを目的として定められた、動物の愛護及び管理に関する法律によって、9月20日から9月26日は動物愛護週間と定められています。
環境省では人と動物が共生する社会の実現に向けて、もっとも身近な動物である犬猫の殺処分を減らしていくため、様々な事情により引き取られた犬猫の譲渡を推進する取組を行っています。
●動物愛護週間中央行事の2021どうぶつ愛護オンラインシンポジウムは新型コロナウイルス感染症対策の為、オンライン中継にて9月25日に開催予定です。詳細は下記のホームページからご覧いただけます。
環境省自然環境局 URL: http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/week.html
昨年以来、環境省が管理を行っている横山展望台でも病気で目が開かずはぐれたり、捨てられたとおぼしき子猫を何匹か保護する機会がありました。
幸い、市や保健所と連携し地域で保護猫のボランティア活動をされている方のご協力を得て、保護した子猫全てに対して新しい飼い主さんを見つけることができました。
野猫や野良猫は元々はペットだった猫たちです。伊勢志摩国立公園では野猫や野良猫による希少種への大きな被害は現在のところ確認されていませんが、国立公園の中には絶滅の危機にある生き物に悪い影響を与えている場所もあり、保護を行い新しい飼い主さんを探す取り組みを行っています。
猫は好きな方と嫌いな方が対立し、トラブルの原因となってしまうこともあります。また残念ながら動物に対して人が危害を加える場合もあるようです。もちろん遺棄や虐待は罰則を伴う禁止行為ですが、地域と密接に繋がっているこうした愛玩動物の保護への取り組みは、その動物だけでなくそこに暮らす人々にとって大切なことだと感じています。