アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
ご自宅のお庭に生えてませんか!?
2021年08月27日8月に入ると戸隠地域ではよく道端で写真のような背の高い黄色い花を見かけるようになりました。
それは特定外来生物「ヤエザキハンゴンソウ」です。
特定外来生物とは非常に繁殖力が強く日本の在来種を駆逐したり生態系を破壊してしまうため、「外来生物法」により厳しく規制されています。
ヤエザキハンゴンソウはキク科の多年生草本で50㎝~3mくらいと背が高く、先端に黄色いボンボリのような丸い花が付きます。同じく特定外来生物である「オオハンゴンソウ」の八重咲種です。
●ヤエザキハンゴンソウ(特定外来生物)
●オオハンゴンソウ(特定外来生物)
戸隠ではお盆の時期にハンゴンソウ(反魂草)をお供えする風習があるそうです。それで背の高さや葉の形が似ていて、また結構綺麗なのでヤエザキハンゴンソウをわざわざ残して草刈りをしてしまっているご家庭も多いようなのです。しかしハンゴンソウは日本にもともとある在来種で、オオハンゴンソウやヤエザキハンゴンソウとは別の種です。
●ハンゴンソウ(在来種)
<こちらは在来種なので抜かなくても大丈夫>
そこで先日、戸隠地区の住民協議会の区長会に於いて区長の皆様方にご説明し、戸隠全戸に駆除のお願いの回覧板を回していただきました。
今回の回覧は戸隠地域だけですが、それ以外の地域の皆様ももしオオハンゴンソウやヤエザキハンゴンソウなどの特定外来生物を見かけたらぜひ駆除にご協力をお願いいたします。
皆さん力を合わせて美しい日本の自然を守っていきましょう!
●オオキンケイギク(特定外来生物)
<こちらも見かけたら駆除を!>
●駆除方法
ご自宅の庭などから始めることができます。
時期:種子が出来る9月より前
■やり方
スコップなどを使い、出来るだけ根を残さないよう
根から全体を抜きとり、根絶を目指しましょう。
■処理方法
種子と根が飛散しないように、ゴミ袋などに入れて密封し、
枯れたり腐ったりしてから、焼却処分してください。
(ゴミは、自治体の処理方法に従って処分してください。)
■駆除をするときに気をつけること
種子や根を落とさない
抜いた後も根や種子が土中に残っているので翌年も生えてきます。
毎年根気よく駆除を続けることが大切です。