アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
出前授業、大盛況!
2021年08月02日こんにちは!
晴天続きでとろけそうな暑さの志摩市ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
伊勢志摩国立公園の絶景スポット・横山展望台でも暑い日が続いていますが、海から吹き上がってくる涼しい風のおかげでとっても爽やかな気持ちになれます。
横山ビジターセンター職員さんのおすすめ涼スポットは、横山天空カフェテラスからそよ風テラスにつながる木陰の遊歩道だそうです。
さて、伊勢志摩国立公園アクティブ・レンジャーたちは夏休み前、ある業務で忙しい日々を送っていました。
例年ご好評をいただいている「出前授業」です。
昨年度コロナ禍であまり校外学習を行えなかったことから、今年こそは生徒さんたちに自然を体験させてあげたい!と熱い思いを持った先生方が多く、たくさんのお申し込みをいただきました。
場所や内容はそれぞれの学校・先生方と相談の上決めていきます。
記念すべき今年度第一回目の出前授業は、伊勢市立中島小学校2年生の皆さんです。
伊勢志摩国立公園を流域とする宮川のほとりで初夏の生き物を観察しました。
まずはじめに伊勢志摩国立公園についてのお勉強です。
身近な生き物のほか、ミツバチの巣やカニなど少し珍しい生き物まで、子どもたちは興味津々で見入っていました。
また、川の生き物観察のご希望があった際レンジャーがよくご案内するのが、伊勢市横輪町の横輪川です。
横輪町は地域の方々が一丸となって守ってきた里山の風景が美しい地区で、その中を流れる横輪川は水質が良く、たくさんの生き物が生息しており生物観察にはもってこいの場所です。
今年度は宮山小学校4年生、城田小学校2年生の皆さんに来てもらいました。
サワガニやヘビトンボ、カワゲラの幼虫など普段目にする事のない生き物をたくさん見つける事が出来ました。
またまとめの時間には、指標生物と水質について少しお勉強してもらいました。
指標生物とは、川や湖の水質を調べたいとき、綺麗な水/汚い水でしか住めないといった性質から水質を測る目安にできる生き物の事をいいます。(ちなみに上に挙げた生き物たちはすべて綺麗な水に住む生き物です。)
指標生物たちは環境の変化にとても敏感で、水質の変化によって姿を消してしまう事もあります。
その変化には人間が関わっている事もしばしば。。。
この授業で、生き物だけでなくその住み処の環境について意識してもらえるきっかけになれば良いなと思います。