アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
白山では今年も継続中。外来植物対策!
2021年08月06日
皆さん、こんにちは。 白山自然保護官事務所の大石です。 白山では山小屋(白山室堂と南竜山荘)の宿泊室が仕切り壁とカーテンで半個室状態となったり、日帰り登山者が増えたり、登山口などで検温が実施されたり・・・新型コロナウィルスの影響で、白山を取り巻く状況はこれまでと大きく変わりました。 現在も一部の施設が利用中止などの対応を余儀なくされています。 しかし、変わらないものもあります。 その一つは外来植物対策です。 外来植物は侵入すると、白山にもともと生えている植物(在来種、在来植物)の生育場所を奪ってしまったり、交配して雑種を作ったりします。 (低地のオオバコと雑種ができてしまう高山植物のハクサンオオバコ) 外来植物が増えて在来植物の生活場所を奪ってしまえば、美しい高山植物のお花畑がなくなり、街中でも見られるような外来植物の草原になってしまうかもしれません。 また、雑種ができてそれが広がると、高山植物の純粋な種が永遠に失われてしまうかもしれません。 (白山のお花畑。この光景は守りたい。) 白山国立公園では、実際に外来植物だらけになってしまった場所や、雑種ができてしまった事例があります。 そこで、新たな侵入を防ぐために、今年も多くの登山口に種子除去マットやブラシを設置して、皆さんの靴から種が侵入するのを防ごうとしています。 (左:種子除去マット 右:種子除去ブラシ) 使い方は簡単。 マットやブラシで靴底などに付いた泥を落とせばOK! こうすれば、泥と一緒に外来植物の種が落ちて、あなたも白山の自然を守るための行動を1つ取ったことになります。
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