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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

第28回野尻湖クリーンラリー

2021年06月29日
妙高戸隠連山国立公園

6月25日(金) 第28回野尻湖クリーンラリーが開催されました。

これは信濃町立信濃小中学校5年生を対象に平成3年から毎年行われているイベントです(昨年はコロナのため中止)。将来を担う子ども達に、野尻湖や周辺の森林・河川等の観察を通して野尻湖の水質保全や地球温暖化の影響などについて関心を持ってもらい、また、その知識・経験を家族等に伝えることで、地域住民等の方々の自主的な水質浄化の取組に広げていこうという趣旨です。

主催は、長野県、信濃町、信濃町教育委員会、信濃町野尻区。これに野尻湖水上安全協会、野尻湖漁業協同組合、環境省が協力しています。

参加機関で見ると、信濃町、信濃町教育委員会(野尻湖ナウマンゾウ博物館、信濃町立信濃小中学校)、信濃町野尻区、環境省信越自然環境事務所、長野県(水大気環境課、環境保全研究所、長野保健福祉事務所、水産試験場、長野地域振興局)と実にたくさんの人たちがこのイベントを支えているのがわかりますね。

<夢中で水生生物を探す大人達>

朝7:00に関係者が信濃町役場前に集まり、近くの川にヘビトンボの幼虫など水生生物の採取に行きました。

近くにこんな綺麗な川があったとは! 胴長を履いて川の中にジャブジャブ入り、皆夢中で石をひっくり返しては川虫等を捕まえました。なかには魚のカジカが採れちゃった人も。尚、今回捕まえた水生生物は展示が終わったらまた川に戻すのだそうです。

<信濃町役場7:00集合>

<きれいな信濃町の川>

<ナウマンゾウ博物館近藤館長の指示のもと>

<カジカ>

野尻湖に移動し、生徒達集合。第3のじりこ丸に乗船し、野尻湖の水深38mの一番深い場所へ。そこでは「透明度」「水面と水深20mの水温比較」「水深20mでのプランクトン採取」を行いました。透明度は白い板を沈めて行って何mで見えなくなるかを計測するのですが、なんと水面から9mほどまで見えていました。野尻湖の透明度の高さがよくわかりましたよ。

<野尻湖に移動して船の準備>

<今回乗船した第3のじりこ丸>

<信濃町の小学5年生が集合>

<ナウマンゾウ博物館近藤館長の解説>

<乗船>

<近藤館長が日本初の揚水発電所を紹介>

<野尻湖の奥にある菅川集落>

<白い板を沈めて透明度測定>

<まだ見えています>

<サポート隊の皆さん>

<重たい水の汲み上げありがとうございます>

<水温計測 水深20mの水は冷た~い>

<次は先端に採水器の付いた網で>

<ロープを押すサポートも>

<水深20mから採取した水には・・・>

<魚の餌となるプランクトンたくさん>

<帰りは日が出て暑くなりましたよ>

その後、野尻湖体育館に移動。それぞれの団体がブースを出して生徒達が自分の興味のあるところに行って話を聞くという企画。環境省からは、戸隠自然保護官事務所が妙高戸隠連山国立公園とSDGsの解説、信越自然環境事務所野生生物課が特定外来種(ブルーギル、ブラックバス等)の解説を担当しました。

SDGs「エスディージーズ/Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」は2015年に国連で採択されたもので、誰ひとり取り残さないことを目指し、先進国と途上国が一丸となって2030年までに達成すべき17の目標です。

17の目標の中で国立公園が直接関わってくるのが14番目の「海の豊かさを守ろう」、15番目の「陸の豊かさも守ろう」ですね。3番目の「すべての人に健康と福祉を」にも関わってくるでしょうか。

といってもSDGsが国連で採択されたのは2015年(平成27年)ですが、国立公園は1931年(昭和6年)に国立公園法(現自然公園法)で無制限な開発を抑制して自然を保護し、持続可能な利用を促進する目的で定められたものです。実は日本ではSDGsよりもずっと前から持続可能な開発をしているんですね。

<野尻体育館で第2部開始>

<妙高戸隠連山国立公園とSDGs>

<オオクチバス>

<コクチバス>

野尻湖クリーンラリーは子ども達が実際に自然に触れて体験し、自然の大切さを考える機会となる素晴らしいイベントだと思いました。

これからもみんなで協力して野尻湖の美しさを守っていきたいですね。