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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

VS!! 特定外来生物・オオキンケイギク

2021年05月19日
伊勢志摩国立公園

こんにちは!そして初めまして!

4月より伊勢志摩国立公園アクティブ・レンジャーを拝命しました黒川です。

たくさんの人々が暮らしている一方で、そのすぐ近くに豊かな自然が多く存在する伊勢志摩国立公園。

その魅力をみなさんに発信していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!

さてさて突然ですが、このきれいな花、何の花だか分かりますか?

黄色い花が特徴で草丈が高く、空き地や道ばたに群をなして花を咲かせる様子は黄色いコスモスによく似ています。

思わず写真を撮りたくなってしまうような綺麗な姿に、親しみを感じている人も多いようです。

正解は「オオキンケイギク」。

実は在来種を脅かす可能性があるとしてその栽培や運搬、販売などが法律で原則禁止されている「特定外来生物」の一つなんです。

もともとは人の手によって外国から日本に持ち込まれ、園芸に用いられたり緑化のため法面に植えたりするということが一般的に行われていました。

ですが次第にその旺盛な繁殖力と生態系への有害性が明らかとなり、特定外来生物の指定を受けて現在は駆除の対象となっています。

残念ながら伊勢志摩国立公園内にも、オオキンケイギクの群生地が存在しています。

梅雨の晴れ間を利用して、パークボランティアの方々と一緒に駆除作業を行いました。

オオキンケイギクは非常に生命力が強く、根が残っていると翌年また再生します。

なのでまずは手作業で根から引っこ抜く方法で駆除を行いました。

しかしこれが大変! 花が咲いている大きな株の根元には、まだ葉だけの小さな個体が無数に生えているのです。

ひとつづつ取り残しのないよう丁寧に駆除すると、手前から写真中央の白い倉庫までの範囲を終えるのに、5人で1時間以上かかってしまいました。

手前の区画の駆除完了後、奥の区画では作戦変更をして草刈り機での駆除を行いました。

根が地中に残るためベストな方法ではありませんが、少なくとも花が散ったあとにできる種子の拡散は防ぐことが出来ます。

作業終了後、駆除したオオキンケイギクはこの区画だけで45Lのゴミ袋31袋分にもなりました。

完全な駆除には毎年の根気強い駆除活動、そして多くの人々の理解と協力が必要です。

もしオオキンケイギクのことを知らない人がいれば、ぜひ教えてあげてくださいね!