アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
谷川岳周辺の豪雨による被害について③
2020年09月18日みなさまこんにちは。
朝は肌寒い日が増え、もうすぐ食欲の秋だとウキウキの谷川管理官事務所の増田です。
今回も9月9日の豪雨被害の状況について書かせていただきます。
まずは、9月16日に清水越新道の様子です。
左:20.4.15撮影 右:20.9.16撮影
入り口にあった看板は土砂に流されずに済みましたが、橋はどこにあったのか分からなくなっていました。
5月20日に架けた橋です。(5月22日に投稿した日記の橋参照)
9月16日撮影
黄色の丸で囲った部分が橋台です。
矢印で指した岩は同じ岩なので、かなり流路が変わってしまったことがわかります。設置した橋は流され、もう一方の橋台は基盤の岩とともに下流に崩れてしまいました。マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、芝倉沢はどこも沢の流れが大きく変わっており、
一晩降った雨でこんな事になるなんて...やっぱり自然の力は恐ろしいなと感じました。
豪雨災害以降通行止めとなっていた清水越新道ですが、現地確認が終了し、19日(土)より通行可能となります。
通行可能とはなりますが、各沢には橋がかかっておらず雨の際には急な増水にご注意ください。
その場で雨が降っていなくても山の上で降っている場合は沢が増水します。
また、豪雨以降も雨が続いており土砂が安定していない箇所もあるかと思いますので、くれぐれもご注意ください。
続いて国道291号線の様子です。
9月10日にこんな状態だった道路ですが...
通れるようになりました!!
(同じ角度からの写真がなくてすみません。)
一ノ倉沢へ向かう、マイカー規制を行っている区間は、16日に現地調査へ行った際にはまだ土砂が残っていましたが、19日(土)から電気バス・歩行者の通行が可能になるそうです。
(みなかみ町HPに電気バスについて書かれていますのでご覧ください。https://www.town.minakami.gunma.jp/life/13machi_fuukei/tanigawa/2016-1031-1253-11.html)
マチガ沢前にあるベンチも無事でしたので、のんびりと素晴らしい岩壁を見ることができますよ☺
清水越新道にドングリやトチの実、ヤシャブシの実が落ちていました。
今年はトチの実↓が豊作のようです。