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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

創造の森横山しょうぶ園ため池の外来植物駆除活動

2020年09月19日
伊勢志摩国立公園 天満理恵

伊勢志摩国立公園には希少な在来植物が生育していますが、在来植物に悪い影響を与える外来植物も生育しています。そこで、伊勢志摩国立公園パークボランティア活動のひとつとして、希少種の保護と外来植物の駆除をおこなっています。

<わき水が流れ込む創造の森横山しょうぶ園のため池>

伊勢志摩国立公園の外来植物のひとつにオオフサモがあります。南米原産で観賞用水草として渡来し、池や川など水辺で増えている植物ですが、外来生物のなかでも対策を急ぐ必要がある種として、飼育や生きたままの移動が禁止されている「特定外来生物」に指定されています。今回はそのオオフサモの駆除を915日にパークボランティアさんと横山のわき水が流れ込むため池でおこないました。

<駆除したオオフサモを手に持つパークボランティアさん>

このため池でオオフサモの駆除を始めた当初は一面に広がっていたそうですが、駆除活動を継続してきた成果か、今回駆除したのは、持参したゴミ袋の1つにおさまる量でした。しかし、オオフサモは地下茎で繁殖するため、少しでも残っていると元通り生い茂ることが予想されるので、今後も継続して駆除に取り組む必要があります。

<駆除活動をため池から少し離れたところで見守っていたツチガエル>

作業中にパークボランティアさんが、サワガニやツチガエル、イシガメなどを見つけて教えてくれました。イシガメの赤ちゃんは意外に行動が素早く、驚かされました。その他にもため池ではトンボ、ミズグモ、メダカ、タイコウチなど様々な種類の生きものを観察することが出来ました。

<イシガメの赤ちゃん>