アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
秋の気配がする谷川岳
2020年08月25日皆さまこんにちは。
谷川管理官事務所の増田です。
暦の上では立秋を過ぎましたが、まだまだ暑い日は続きそうですね。
でも谷川岳ではすでに秋の気配を感じることができます。
今回は8月19日に秋の気配のする谷川岳に登りましたので、その様子をご紹介します。
谷川岳には登山コースがいくつかありますが、この日は巌剛新道から登りました。
(↓黄色く塗ったのが今回登ったルート)
まず、↑地図上①と書いてある場所。
巌剛新道はマチガ沢を右手に見ながら登ることができ、第一見晴ではマチガ沢が目の前に見えます。
そして、振り返ると白毛門が見えます。写真で見てもかっこいいですね。
(↑地図には記載がない場合が多いですが、巌剛新道にも鎖場やハシゴがあります。)
森林限界を越える辺りで西黒尾根コースと合流します。
稜線に出るので視界が一気に開けます。
黄色い矢印の所よーく見てください。あの形は...?
そうです!富士山です!!
天気が良いと富士山や八ヶ岳まで望むことができますよ☺
続いて地図②の地点では、お花がたくさん咲いていました。
左:ハクバブシ 右:ワレモコウ
左:ミヤマシャジン 右:ツリガネニンジン
ツリガネニンジンは夏の終わりから秋の始めに咲く植物なので、もし見つけたら秋が近づいているんだなぁと季節の移ろいを感じてください(^^)
この可愛いお花たちが咲いている地点②ですが、高度感のある岩場の急坂が続きます。
高所恐怖症の私には厳しいルートでした。
ルートには黄色の印が付けられていますが、下山時には傾斜がきついため印が見えづらく道迷い遭難が毎年発生しているそうです。
装備や体力を確認し、少しでも不安があれば天神尾根から下山するようにしてください。
次に③の地点です。
左:主脈とススキ 右:ヤマハハコ
山小屋付近では早くも秋の気配を感じられました。
秋の七草であるススキ、秋の到来を告げるヤマハハコが咲いていました。
最後に④の地点です。
来年度春オープン予定の谷川岳インフォメーションセンター展示用の撮影を行いました。
天気が悪く綺麗な景色が見られなかった人や山を登ることが難しい人等が、登山や山頂の様子を楽しめる臨場感のあるVRなどを作成します☺
お天気にも恵まれ最高の撮影日和となった8月19日ですが、谷川岳は気象の変化が激しい山です。
落雷の影響で運休していた谷川岳ロープウェーは8月25日に復旧しましたが、登られる際には余裕を持って行動してくださいますようお願いします。
※運行状況はHP等でご確認ください。<http://www.tanigawadake-rw.com/>
ちなみに...
↑落雷にあったと言われるトマの耳の標識。真っ二つにヒビがが入ってしまいました。
左:6月23日撮影 右:8月19日撮影