アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
藤前干潟、ごみ調査での出来事
2020年08月04日皆さま、こんにちは。
アクティブレンジャーの山﨑です。
東海地方もやっと梅雨が明けましたね。そして、本格的な暑さがやってきました。新型コロナウイルスの感染拡大も気になるところですが、熱中症にも十分に注意してお過ごし下さい。
昨年度から、西部ARと実施している鳥獣保護区のごみ調査について、少し報告いたします。
ペットボトルが多いところや、家庭用品、発泡スチロールが多いところなど、場所によってごみの種類も様々です。
今回は、稲永ビジターセンター前の護岸で調査をした時の感想をお伝えします。
満潮時は海水で沈んでしまう場所ですが、干潮時に良く見ると、たくさんの釣り糸が絡まっていました。
護岸はカニや、野鳥が休息をしたり、採餌をしたりする場所でもあります。
その護岸に、こんなにたくさんの釣り糸があるとどうなるでしょうか。
調査の一週間前くらいに、この護岸で、カワウが釣り糸に絡まっていました。
助けるつもりで駆け付けたのですが、私たち人間に驚き、暴れて釣り糸を引きちぎり逃げてしまいました。おそらく、長い釣り糸と、もしかしたら、針もついたままになっているのだろうと思います。
元気なまま命を繋いでくれることを願います。
ごみ調査の話に戻りますが、釣り糸を回収していると、こんな足跡を見つけました。
その先に釣り糸、そして、その先には、夏の鳥の代表ササゴイが餌を探して歩き回っていました。
生きものたちは、捕食者だけではなく、人間が出した危険とも隣り合わせで、生きていることを皆さまに知っていただきたいです。
●イベント情報
藤前干潟ふれあい事業
干潟を音であそぼ~タイココミュニケーション~
Tacoさん(講師)と一緒に干潟の音を探して遊ぼう!
Tacoさんによる生演奏のほか、干潟の貝殻とヨシでネックレスを作ったり、音を鳴らして遊びます。
【日時】 2020年8月13日(木)10:00~12:00 ※受付開始9:30
【場所】 環境省稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)
【定員】 小学生10名 ※保護者同伴
【参加費】 無料
【応募締切】 8月10日(月・祝)※定員になり次第締切
【申込・問合せ先】 環境省名古屋自然保護官事務所 担当:山﨑・西部
TEL:052-389-2877 FAX:052-389-2878
E-mail:WB-NAGOYA@env.go.jp
※電話・ファックス・電子メールのいずれかにて、氏名・連絡先・住所をお知らせ下さい。
【主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会】
□□□□□藤前干潟プチ情報□□□□□
藤前干潟でも、絶好調で鳴いているセミの情報です。
今、たくさん鳴いているクマゼミです。
羽の色が透明で、比較的大きいです。
鳴いているのは全てオス。求愛のためです。オスはお腹の腹弁を振動させて音を出しています。
クマゼミの腹弁は、オレンジっぽい色なので、良く分かります。
ゆっくり近づけば比較的、逃げずに近くで観察できるので、皆さまも是非、クマゼミの鳴く様子を見てみて下さい!
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