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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

野反湖から切明へ

2020年07月06日
志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

群馬県中之条町野反湖(のぞりこ)から長野県栄村切明(きりあけ)までの歩道の状況を6月30日に確認しました。GPSで記録された歩行距離は約17kmでした。

野反湖から切明までの地図

では、歩道の状況です。

通行可能ですが、昨年10月の台風19号の影響で歩道が崩れて分かりにくくなっている箇所がありました。上の地図で「崩落箇所」と示した場所です。

2万5千分の1地形図には沢の名前はありませんが、「山と高原地図(昭文社)」では「トネクラ沢」と書かれています。

トネクラ沢の崩落箇所

<赤テープを目印に沢を渡ってください。左に立っている人の所から奥側の歩道が崩落。写真中央下の黄色い雨合羽の人の所に下り、石伝いに沢を渡って、写真右側の道の残っているところまで上ります。>

このほかに、小規模ですが、歩道が崩れているところがあります。

小規模な崩れ

また、倒木が何本かありますが、通行は可能です。

倒木を通過

<栄村役場職員と栄村誌の自然環境編の執筆者と歩きました。>

さて、この歩道のうち、渋沢ダムから切明までの区間では、黒部川の「下ノ廊下」の水平歩道に似た雰囲気が感じられます。

下ノ廊下に似た雰囲気

<渋沢ダム建設のためにトロッコの軌道が敷設されていたそうです。平成28年9月6日撮影。>

一方で、野反湖や志賀高原の岩菅山(いわすげやま)の山並みを望むこともできます。

左の写真:野反湖と浅間山を望む。右の写真:志賀高原の岩菅山を望む。

<左:野反湖と奥に浅間山(あさまやま)。右:志賀高原の岩菅山。平成28年10月24日撮影。>

※注意※ 

「カエルを素手で触れた場合は後でよく手を洗ってください。皮膚などから毒を分泌しています。」

アズマヒキガエル

<アズマヒキガエル。目の右側にある鼓膜の大きさが見分け方のポイント。この個体は「鼓膜の直径」のほうが「目の端から鼓膜の端までの長さ」より大きい。栄村ではニホンヒキガエルは確認されていないとのこと。>

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

上信越高原国立公園の利用においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。また、上信越高原国立公園へお出かけの際には、上信越高原国立公園のページ、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認ください。皆様のご協力をお願いします。

厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

※体調に不安がある場合は、絶対に入山しないこと。(長野県「登山者への5つのお願い」より)