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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ロングトレイル踏査

2020年06月11日
妙高戸隠連山国立公園

現在、長野駅をスタートし妙高の笹ヶ峰高原を経由し斑尾山頂まで続くロングトレイルが計画されています。今まで多くのメンバーが実際に踏査して、議論を重ねてルート選定をして参りました。

妙高戸隠連山国立公園は自然と文化が一体になった珍しい国立公園です。その国立公園を代表する美しい景色をつなぎ、歴史を感じながら歩けるロングトレイルは来年開通を目指して調査も大詰めを迎えています。


先日もそのメンバーの方々とルート調査に出かけてきました。今回は計画しているロングトレイルの本ルートからは外れますが、周辺に残る歴史の道「戸隠山道」の調査です。 江戸時代に信濃町柏原から戸隠に抜けるルートとして使われた古道だそうです。 信濃町役場に集合して出発。のどかな田園風景の中を進みます。今の時期は田んぼに水が張られていて水面には山々が映り込みます。また道端にはところどころ馬頭観音などの石仏が。普段なら車で一瞬で通り過ぎてしまうような道も、ゆっくり歩いてみるといろいろ発見があって面白いですね。


<出発前の打合せ>              <信濃町役場に残る石碑>

<柏原~戸隠を結ぶ戸隠山道>         <詳しい方々による解説>

<黒姫山>                  <真ん中の森が黒姫山の噴火による溶岩台地>

<のどかな田園風景を歩きます>        <道端に点在する石仏>

<道端に点在する石仏>            <小林一茶さん?>


今回のルート選定にあたっては古道に詳しい方がいて、古い文献等から事前に調べていただけました。その他のメンバーも、古道に関しては長野市や信濃町の役場の方、観光協会の方、地元で商売を営まれる方、なかなか濃い~方々が参加されていましたよ。奇遇にも日本山岳ガイド協会の登山ガイドが私を含めて4人も。

午前中だけでしたが戸隠地質化石博物館の館長も同行していただけて、地形や岩石の解説がとても興味深かったです。

黒姫山と飯縄山の間にこんもり盛り上がった森が見えます。これは黒姫山が噴火した際に出来た溶岩台地だそうです。浅間山の鬼押し出しなども5万年も経つとこのような森になるそうです。

沢沿いにガラス質の石が点在していました。館長によるとこれは人工的な石だそうです。昔ここら辺で鉄を作っていてその際に出来る不純物(スラグ)を撒いたのだろうとのこと。人間が作った黒曜石ですね。


道はずんずん山の中へ。最初ののどかな風景とはガラリと変わって藪漕ぎの連続に。なかなかへとへとになりましたよ。 ロングトレイルに藪のコースはありませんので、開通の暁にはぜひ多くの皆様に歩いて欲しいですね。  


<地層には噴火の記録が残っています>     <昔の鉄を作るときに出来たスラグ>

<石の解説>                 <タニウツギがそこかしこに>

  

<ずんずん山の中へ>             <ミズバショウが見られる長原湿原>

<突然現れた滝>               <藪漕ぎ>

<ひたすら藪漕ぎ>              <お疲れ様でした!>


妙高戸隠連山国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、引き続き慎重な行動をお願いしています。妙高戸隠連山国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。 なお、この投稿は「おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。