アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
志賀高原の名水で涼しさを
2020年06月11日こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
標高1,500mを超える所にある志賀高原は、その立地だけでも涼しいですが、「名水(めいすい)」とともにさらに涼やかなひと時を過ごしてはいかがでしょうか。
この記事では車で立ち寄りやすい2か所を紹介します。
■清水公園(しみず こうえん)
近くの湧水を引いて名水公園として整備されました。
6月9日の撮影時は3組の小グループが利用されていました。水を汲みに来たり、休憩をしたり、食事をしたり、それぞれの時間を過ごされていました。
場所は、奥志賀公園栄線の大沼池入口付近(志賀1号トンネルと志賀2号トンネルの間)で脇道に入り、道なりに進みすぐの所です。車は脇に停められます。
<清水公園の近くの渓流の流れの音も心地よく感じました。>
■沓打名水公園(くつうち めいすい こうえん)
国道292号沿いにあります。名水公園として整備され、ベンチのほか駐車スペースと公衆便所もあります。
この付近には、志賀高原の麓の湯田中渋温泉(長野県山ノ内町)と草津温泉(群馬県草津町)の間を人馬で行き来していた頃に、茶屋があったそうです。当時から水を得やすかったと推測できます。
また、ここから志賀高原で最大の滝を望める「澗満滝(かんまんだき)展望台」への遊歩道があります。
<朝の早い時間帯に撮影したので利用者はいませんでした。>
清水公園と沓打名水公園の位置です。
(地理院タイルに名称等を追記して作成)
【テント泊について】
水場があるのでテントで宿泊したくなるかもしれませんが、まず、テントの設置には土地所有者の許可が必要です。また、国立公園内であるため自然公園法の規制が関係します。
・清水公園は第1種特別地域にあります。自然公園法では原則として設置は認められません。
・沓打名水公園は第2種特別地域にあります。自然公園法で規制している、仮設工作物を新設する行為にあたるおそれがあります。
さて、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、政府や各自治体からは、感染リスクを高めないような行動がお願いされています。上信越高原国立公園へお出かけの際にも、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。
本事務所が属する環境省信越自然環境事務所では「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しており、外出しなくても国立公園を楽しんでいただくための情報発信を行っています。