アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
#STAYHOME 須坂市の紹介
2020年05月12日こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
志賀高原管理官事務所が担当する市町村は南から、
・須坂市(すざかし)
・高山村(たかやまむら)
・山ノ内町(やまのうちまち)
・木島平村(きじまだいらむら)
・野沢温泉村(のざわおんさんむら)
・栄村(さかえむら)
の6つです。
今回は担当区域の一番南にある須坂市を紹介します。
須坂市について、少し詳細な地図を載せます。
本記事では、須坂市の国立公園の主な興味地点として
・五味池破風高原(ごみいけはふ こうげん)
・米子大瀑布(よなこ だいばふく)
・峰の原高原(みねのはら こうげん)
の3つを取り上げます。
なお、各場所の写真は本記事のほか、須坂市観光協会、峰の原高原観光協会のページでもお楽しみいただけます。
須坂市観光協会<https://www.suzaka-kankokyokai.jp/photo/>
峰の原高原観光協会<https://www.minenohara.net/gallery_summer>
■五味池破風高原
須坂市の東部にあり、標高1,500mから1,900mのなだらかな高原です。入口まで車(大きさはマイクロバスまで)でアクセスでき、高原内は歩きとなります。
・100万株ともいわれる日本最大級のレンゲツツジの群生地で、花の見ごろは6月下旬頃です。
<平成28年6月2日撮影。>
■米子大瀑布
須坂市の南東部の米子川の上流部、標高1,350mから1,500m付近にかかる滝です。「権現滝(ごんげんだき)」、「不動滝(ふどうだき)」の2つからなります。「日本の滝100選」に選ばれています。
<左が権現滝、右が不動滝。平成27年5月25日撮影。>
2016年の大河ドラマのオープニング映像のロケ地となり、放送では滝の上に城がある映像が流れましたが、実際には城はありません。
駐車場までは車(大きさはジャンボタクシーまで)で行くことができ、駐車場から滝の見えるところまでは約30分です。
Googleストリートビューはこちら<https://goo.gl/maps/6LFjDqr6eG5DpV8A6>
■峰の原高原
須坂市の南部にあり、根子岳の山麓に広がる高原です。標高は約1,500m。上田市の菅平高原に隣接しています。高地トレーニングコースがあり、正月に行われる大学駅伝の出場校も使用しているそうです。
峰の原高原で推したいのは「槍ヶ岳にささる夕日」、「雲海」、「星空」といった非日常な景色です。約50のペンションがあるので、宿泊して楽しむこともできます。
また、峰の原高原は、根子岳と四阿山の登山口としてなじみのある場所です。
<根子岳の中腹から峰の原高原を望む。写真中央のなだらかな場所にペンション村がある。奥に見える山並みは北アルプス。平成28年2月12日撮影。>
さて、須坂市も昨年10月の台風19号の被害を受けました。千曲川の氾濫による被害のほか、国立公園の興味地点でも被害がありました。現在の状況をお伝えします。
■五味池破風高原へのアクセス道路の被災
須坂市の4月21日の情報によると、「アクセス道路である県道五味池高原線(県道346号線)の路肩が崩落し、通行止となっている」とのこと。また、「長野県須坂建設事務所が道路の復旧を進めており、今後、具体的に開通の日程等が決まりましたら、改めてお知らせ致します」とのこと。
<https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/item.php?id=5962e2594467c>
■米子大瀑布の遊歩道及びアクセス道路の被災
須坂市の2月14日の情報によると、
・米子大瀑布へのアクセス道路である林道米子不動線は道路が大規模に路肩崩落している。復旧工事は令和2年の雪解け後から着手する予定。復旧予定は令和3年以降となる見込み。
・米子大瀑布内の登山道においては、橋の傾斜・流出、法面の土砂崩落、倒木等の被災があった。これらの復旧工事は、アクセス道路の開通を待って着手する予定。
<https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/item.php?id=59630d66466f0>
環境省信越自然環境事務所では「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しています。
緊急事態宣言の延長を受けて、長野県では外出自粛要請が継続されています。改めてのお願いですが、早期収束に向け皆様のご理解ご協力をお願いいたします。