アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
#STAYHOME 高山村の紹介
2020年05月20日こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
志賀高原管理官事務所が担当する市町村を紹介する2回目。
今回は長野県の高山村(たかやまむら)を紹介します。
<南から、須坂市(すざかし)、高山村、山ノ内町(やまのうちまち)、木島平村(きじまだいらむら)、野沢温泉村(のざわおんさんむら)、栄村(さかえむら)の6つを担当しています。前回は須坂市を紹介しました。>
高山村について、少し詳細な地図を載せます。
では、高山村の国立公園の主な興味地点として
・笠ヶ岳(かさがたけ)
・山田牧場(やまだぼくじょう)
・松川渓谷(まつかわけいこく)
・毛無峠(けなしとうげ)
の4つを紹介します。
なお、各場所の写真は本記事のほか、信州高山村観光協会のページでもお楽しみいただけます。
信州高山村観光協会<http://shinshu-takayama-onsenkyo.com/>
■笠ヶ岳
高山村の北部で山ノ内町との境にあり、山頂の標高は2,076mです。
標高は2,000mを超えますが、山頂から距離の最も短い登山口(峠の茶屋)までは県道が通じており、山頂との標高差約160mで、約30分で山頂へ着きます。山頂からはほぼ360度の眺望が得られ、志賀高原など近くの山々のほか、北アルプスも望むことができます。
※【笠ヶ岳峠の茶屋までの交通について】
峠の茶屋への県道は、災害復旧工事のため冬期閉鎖から引き続きの通行止めとなり、現時点では規制解除日は未定とのこと。しばらくは高山村側からも山ノ内町側からも通行できません。最新の道路情報は、高山村側は長野県須坂建設事務所のページ、山ノ内町側は長野県北信建設事務所のページをご確認ください。
<笠ヶ岳登山口の一つ、峠の茶屋。奥に見えるピークが笠ヶ岳山頂。平成27年7月13日撮影。>
<笠ヶ岳山頂から東を望む。中央のピークは志賀高原の横手山(よこてやま)。平成27年7月13日撮影。>
■山田牧場
笠ヶ岳の南斜面の標高約1,500mから1,700mにかけて広がる牧場です。
夏は牛が放牧される牧場、冬は非圧雪が大部分を占めるスキー場となります。
周辺に宿泊施設があるので、宿泊して「夕日」、「星空」を楽しむことができます。また、温泉もあります。
<牛が放牧されている夏の山田牧場。中央のピークは上で紹介した笠ヶ岳。平成27年8月9日撮影。>
<山田牧場の上部から山田牧場と奥に北アルプスを望む。令和元年5月30日撮影。>
■松川渓谷
紅葉の時期はとにかく見事ですが、夏も渓谷を抜ける風が爽やかです。また、春の新緑も見逃せません。
松川渓谷には「雷滝(かみなりだき)」、「八滝(やたき)」、「七味大滝(しちみおおたき)」といった滝があり、中でも「雷滝」は滝を裏側から見ることができ、間近で滝の音と水の流れを感じることができます。
また、松川の渓流沿いには温泉が8つあり、そのうち5つは国立公園内にあります。「奥山田温泉」、「七味温泉」、「五色温泉」、「松川渓谷温泉」、「山田温泉」それぞれの温泉の概要や日帰り入浴可能な施設及び宿泊施設については、信州高山村観光協会のページをご覧ください。
<滝の裏側に遊歩道があります。平成27年8月9日、水量の少ない時期の撮影。>
■毛無峠
毛無峠では、草木の生えている所にはくれぐれも立ち入らないようにお願いします。
毛無峠は標高1,823mで、長野県と群馬県の県境にあり、破風岳(はふだけ:標高1,999m)の登山口になっています。峠からは、群馬県側の小串硫黄鉱山跡(おぐしいおうこうざんあと)を望むことができ、峠付近には操業時に使われた施設が残っています。
ぐんま県境稜線トレイルの通過地点です。
※【毛無峠までの交通について】
長野県須坂建設事務所の道路情報のページによると毛無峠への県道は、5月22日15時に冬期閉鎖が解除される予定です。
<破風岳中腹から毛無峠(中央)と小串鉱山跡(右)を望む。毛無峠から小串鉱山跡への未舗装道路は立入禁止です。平成28年7月14日撮影。>
志賀高原管理官事務所担当区域のある長野県と、隣接する新潟県、群馬県では緊急事態宣言が解除されました。しかし、各県とも県外との往来は控えていただくことがお願いされています。このため、多くの人に志賀高原を訪れて自然を楽しんでいただくのがまだ難しいところがあります。引き続き、外出を行わなくても国立公園を楽しんでいただくための情報発信を行います。