アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
#STAYHOME 志賀高原の団体を表彰します
2020年04月23日こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
環境省では、自然環境の保全に関する顕著な功績があった者(又は団体)を表彰し、これを讃えるとともに、自然環境の保全について国民の認識を深めることを目的に、平成11年度から毎年度、『「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰』を行っています。
<環境省報道発表(令和2年4月14日)「令和2年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰について」>
令和2年度は38件が選ばれ、その中に志賀高原に関係する団体が含まれました。
「一般財団法人 和合会(わごうかい)」(以下、和合会と省略)と「一般財団法人 共益会(きょうえきかい)」(以下、共益会と省略)の2者です。
ともに、志賀高原の土地(入会地)所有者で、「92年の永年にわたり、志賀高原地域の自然環境の保全管理を行い、国立公園としての資質を保ってきたこと」などが功績です。
(残念ながら、表彰式は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となりました。)
国立公園の保護と利用について、環境省と土地所有者の協働の結果として、現在の国立公園志賀高原の自然環境が維持されています。
なお、今回2者を表彰しますが、国立公園は、地域の個人、地域の団体や組織、国や地方の行政機関など多くの皆様の協力があって成り立っていることは、肝に銘じています。
では、和合会、共益会の所有地にある興味地点を紹介します。
<志賀山の北側の「おたの申す平」にある原生的な亜高山帯針葉樹林。木の肌が白っぽいのはオオシラビソ、赤っぽいのはコメツガ。和合会地籍。平成26年6月撮影。>
<志賀高原で面積の最も広い池「大沼池(おおぬまいけ)」。この池にすむ大蛇と黒姫の伝説がある。和合会地籍。平成31年2月撮影。>
<稚児池(ちごいけ)。焼額山(やけびたいやま)の山頂にあるため流入する水がないにもかかわらず、水が枯れることがない。共益会地籍。平成27年8月撮影。>
<岩菅山(いわすげやま)の西斜面。和合会共益会共有地。平成25年4月撮影。>
さて、志賀高原へ群馬県側からのアクセスに利用される国道292号は、明日24日(金)午前10時に冬期通行止めが解除される予定です。
しかし、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、不要不急の外出自粛要請が出されています。早期収束に向け、皆様のご理解ご協力をお願いいたします。
※ タイトルの「#STAYHOME」について ※
環境省信越自然環境事務所では、「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外出自粛がされることにより、一般の方に国立公園を訪れて自然・文化体験を楽しんでいただくことができなくなっています。この春、管内の国立公園への来訪を楽しみにされていた方に向けて、また、収束後にはぜひ日本の美しい自然や文化を満喫したいと思っている多くの方に向けて、国立公園の魅力をインターネット上で広く情報発信することを目的としています。