アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
子どもパークレンジャー、浅間山で大活躍!
2019年11月19日11/16(土)に上信越高原国立公園浅間地域で子どもパークレンジャーを開催しました!
今回の舞台は、東京大学地震研究所の「浅間火山観測所」と「小浅間山」。
浅間火山観測所は昭和初期に建てられた80年以上の歴史のある施設で、長年浅間山の火山研究の拠点となってきました。現在は常駐の研究員はおらず、博物館化が進められています。
NHKのブラタモリで浅間山が取り上げられたこともあってか、浅間山麓6市町村の小学生が24人も参加してくれました。
最初に環境省の万座自然保護官からレンジャーの仕事や国立公園についての説明を受け、子どもパークレンジャーとしての任命式が無事に執り行われました。
まずは観測所の施設見学からスタート。
東京大学の先生に、普段は入れない施設内の各部屋を特別に案内してもらいます。
いろいろな噴石、巨大な火口の写真、歴代の火山観測機器、軽石が降り積もっている地層など、浅間山に関する資料の説明に、子どもたちは熱心に聞き入っていました。
【浅間火山観測所】 【任命式の様子】
【観測機器や露頭の地層の説明に聞き入る子どもたち】
そしていよいよ野外学習!
班ごとに分かれ、観測所脇の登山道から小浅間山(1,655m)の山頂を目指します。
途中、インタープリターが地形や動植物など、浅間山の自然について解説しながら、
みんなで励まし合いながら急斜面もどんどん登っていきました。
登山が初めてという子もいましたが、45分程で全員無事に小浅間山山頂に到着。
浅間山が目の前にそびえ、反対側には軽井沢の町や遠くの山々が見えて絶景です。
天気もよかったので、みんなで山頂でランチを食べました。
【野外活動に出発】 【鞍部から望む小浅間山】
【インタープリターによる解説】 【小浅間山山頂で記念撮影】
下山後は再び観測所に戻り、東京大学の先生から火山に関する講義を受けた後、まとめの壁新聞作りと発表です。
大学の先生の講義は、小学生にはちょっと難しかったかな?
でも壁新聞には1日で学んだ火山のことや国立公園のことがしっかりとまとめられていました。
最後にレンジャーに報告して全プログラム終了です。
【火山に関する講義】 【班ごとに分かれて壁新聞作り】
【壁新聞の発表】 【レンジャーへの報告】
子どもパークレンジャーの活動を通して、浅間山の火山と自然について学んだ子ども達。
8月に小規模な噴火をした浅間山ですが、その後は安定して噴火警戒レベルも1に下がりました。
今回の活動場所は浅間山の火口から約4km離れており、噴火警戒レベル1や2では規制区域外です。
火山には噴火など危険なこともあるけど、おいしい野菜や温泉、素晴らしい景色や自然といった恵みもあります。
また、気象庁や大学の専門家などが日々火山観測をして見守ってくださっています。
そんな浅間山の麓に住んでいるということを誇りに思い、大人になっても浅間山の自然や国立公園を大切にしてもらいたいです。