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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

レンジャー出前授業@東大淀小学校

2019年11月05日
伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

伊勢志摩国立公園のレンジャーが小学校等に出向いて

自然観察や授業等をおこなう講座が「レンジャー出前授業」です。

伊勢市立東大淀小学校では校庭の真ん中にある大きなクスノキについて、

環境省レンジャーの視点で観察する「クスノキ学習」を、

4年生の理科の時間におこなっています。

10月19日は今年度3回目の授業で、秋の観察をおこないました。

春や夏と比べて秋に葉や実がどんな変化をしているかを調べました。

前回の授業は雨のため屋外の観察が出来なかったので

ふりかえりのために幹に触ったり枝の様子を見たりして、

校庭のクスノキが教室で観察したものと同じであることを確認しました。

その後雨が降ってきたため、細かい観察は教室でおこないました。

クスノキの葉と実について観察した内容を、班ごとに共有して

記録用紙に記入しました。

また、クスノキと比較するためにサクラの葉についても観察しました。

記録した内容を発表して板書し、まとめました。

クスノキの葉は夏の大人の葉の状態とほとんど変化がありませんでした。

一方サクラの葉は緑色から赤や黄色に紅葉していたり、

虫食いの跡が多くあったりするなどの違いがありました。

実は1cmくらいに大きくなっていて、傷をつけると強いいおいがしたほか、

割ってみると中に茶色いタネが入っていることなどがわかりました。

次回は12月に冬の観察をおこないます。

冬の授業ではクスノキの変化について知るだけでなく、

少し違う視点から校庭のクスノキに迫ってみる予定です。

どうぞお楽しみに。