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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

TSUMAGOI Hoku! Hoku! Marché, 大盛況!

2019年10月08日
万座 小林 直樹

嬬恋村は日に日に秋が深まってきており、山の上の方は木々の葉が色付きはじめています。

そんな穏やかな日曜日、鹿沢インフォメーションと鹿沢園地で嬬恋村主催のイベント

TSUMAGOI Hoku! Hoku! Marché」(嬬恋ほくほくマルシェ)が開催されました!

嬬恋村では大学等と連携して農業と観光を基軸にした地域づくり事業として昨年

「キャベツーリズム研究:キャベツ(農業)×観光(ツーリズム)の造語」を立ち上げました。

キャベツーリズム研究会は、農業、観光業、商業、地域おこし協力隊、地域づくり団体など

さまざまな関係者で構成されており、環境省万座自然保護官事務所も参加しています。

昨年この研究会でメンバーから「マルシェ」イベントのアイデアが出されたこと、

そして今年は上信越高原国立公園が制定から70周年の年でもあること。

これらが合わさって、国立公園内の環境省施設である鹿沢園地を舞台に、

ここの豊かな自然と地域のさまざまな魅力をPRするイベントが初めて開催されることとなりました。

【マルシェのポスターとエントランスのデコレーション】     

 

会場では出店者がそれぞれ自慢の食品や農産品、その他商品をテントやキッチンカーで販売します。

同時に鹿沢インフォメーションセンター内では、上信越高原国立公園や吾妻郡の写真展を開催。

また、環境省レンジャーとパークボランティアによる園地内ガイドウォーク、

オリエンテーリングやクラフトなども行われ、鹿沢園地全体を楽しめる内容となっています。

来場者にはもれなくジャガイモが配られ、その場で焼いてじゃがバターにしてほくほく食べるもよし、

そのまま持ち帰ってもよしということで好評でした。

【キッチンカーやテントを使った出展】  

  

【インフォメーションセンター内の写真展】   【園地内をガイドするパークボランティアと参加者】

  

来場者は子どもからお年寄りまで様々で、地元の方もいれば遠方から来られた方もいて

鹿沢園地は今までにないほど大賑わいとなりました。

フリーテントサイトにはラグやハンモック、白樺の丸太のベンチなどを配置したので、

ここで食べたり寝たり読書したりと、みなさん思い思いにこの鹿沢の自然を楽しんでいました。

【屋外で読書を楽しむ子どもたち】        【屋外でくつろぐ人々】

  

そして会場の各地では、アイリッシュ・ミュージックバンドのライブ演奏が行われ、

屋外での素敵な演奏に来場者は聴き入っていました。

【アイリッシュ・ミュージックのライブ演奏と観客】

結局、朝から続々とお客さんが訪れ、1日で約500人の方に来ていただくことができました。

地元の方から「こんな素敵な場所があったなんて初めて知ったわ」と言われるなど、

なかなか認知されていない国立公園の魅力を知っていただくきっかけにもなったようです。

今回は、国や村といった行政だけでなく農家さんや主婦、宿泊業者や飲食店、デザイナーなど、

普段の仕事上ではあまり関わりの少ない人達や年齢の異なる人達が集まって知恵を出したことで、

この地域に新鮮な風を吹き込み活気が生まれたのではないかと思います。

キャベツーリズム研究会では来年度以降も引き続きイベントの開催を計画しています。

ぜひ今後もみなさんに地元の自然や国立公園を活用していただきたいです!

※鹿沢インフォメーションセンター http://www.kazawa.jp/

※嬬恋ほくほくマルシェ https://www.vill.tsumagoi.gunma.jp/soshiki/sogoseisaku/hokuhokumarche.html